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シュッピン Research Memo(10):通期は大幅な増収増益を見込む、マーケティング施策の効果に期待

注目トピックス 日本株
■業績見通し

(1) 2016年3月期通期見通し

シュッピン<3179>は2016年3月期通期について、売上高23,121百万円(前期比20.6%増)、営業利益1,118百万円(同26.2%増)、経常利益1,100百万円(同26.5%増)、当期純利益734百万円(同30.4%増)を予想している。これらの数値は期初から変更はない。

前述したように今第2四半期決算では利益が計画に対して未達だったため、下期ではその分も取り戻すことが必要となる。そのための施策が、今第3四半期スタートの「見積りSNS」と今第4四半期スタートのWebマーケティングの効果である。それらの施策がまだ始まっていない現状でその成否を評価するのは難しいが、前述のように同社のデータベースの充実度やスタッフの専門性の高さを考慮すれば成功を収める可能性は高いと弊社では考えている。同社の認識とは異なるかもしれないが、弊社の認識は、これまでの同社は特にマーケティングに注力しないままで高成長を実現してきた、というものだ。その同社が、トップライングロースのためのマーケティングに本腰を入れて乗り出すのが先述した各種施策であり、それらへの期待は大きい。

免税売上高については、今下期の予算では、10月の実績が下期を通じて継続するという前提になっている。この意味するところは、売上高の水準としてはインバウンド需要が盛り上がりを見せる前の水準(という低い水準)ということであり、同時に、経営計画において免税売上高には期待をしないというメッセージも込められている。同社は来期以降についても免税売上、あるいはインバウンド需要といったものに対しては一線を画すスタンスを維持していくと思われる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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