注目銘柄ダイジェスト(前場):東芝、アクモス、DDSなど
[15/12/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
山パン<2212>:2740円(前日比+216円)
大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も2200円から3000円に引き上げている。販売好調、アイテム削減による粗利率上昇に加え、物流効率の改善で販管費率も抑制され、収益性改善は継続すると判断しているようだ。16.12期営業利益は市場コンセンサスの300億円を上回る325億円と予想。
アダストリア<2685>:6770円(前日比+910円)
大幅高。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は143億円で前年同期比2.5倍、通期予想の140億円を上回る状況となっている。先には140億円程度に達するとの観測報道が伝わっていたものの、上半期決算時に大幅増額修正した数値のさらなる上振れ期待の高まりで、ポジティブなインパクトが強まっている。なお、足元の販売も順調推移の模様であり、暖冬による影響懸念なども後退しているようだ。
ブリヂストン<5108>:4178円(前日比+21円)
堅調。米ペップ・ボーイズに対するアイカーン氏の買収提案に対抗しないと発表、買収を断念する形となっている。米国での販売拡大につながるとして、買収策に対する評価は高かったものの、足元では、アイカーン氏との買収価格引き上げ合戦に発展しつつあっただけに、過度な資金負担の増加に対する警戒感なども強まっていた。買収断念に伴う買い安心感が先行する形に。
東芝<6502>:246円(前日比+13.9円)
買い優勢。医療事業売却を富士フイルムに打診と一部で報じられている。売却額は数千億円規模になる見通しであるが、富士フイルム以外にも数社が関心を示しており、争奪戦に発展する可能性もあるとされている。今後の成長が見込める事業であるものの、資金調達に伴う財務体質の改善を期待材料視する動きが先行へ。また、3000億円規模の追加借入枠の要請を検討とも伝わっている。
Dアドベン<4772>:45円(前日比+8円)
一時50円まで急伸。28日、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官と日本の岸田文雄外相がソウルの外交部で会談を行い、旧日本軍の慰安婦問題を最終妥結させることで合意した。これを受けて、日韓関係改善によるビジネス拡大への期待から、関連銘柄に物色が向かっているようだ。Dアドベンは韓国人タレントのマネジメントなど韓流ビジネスを展開している。
アクモス<6888>:355円(前日比+32円)
連日の大幅高。本日は、総務省が商用ドローン(小型無人機)の環境整備に向け電波規制を全面的に見直すと一部メディアが報じており、アクモスなど関連銘柄の人気が続いている。新たな周波数帯域をドローン用に割り当てると同時に、電波の出力規制も緩和し、きめ細かな映像を送ったり遠くまでドローンを飛ばしたりできるようにするという。なお、ジャスダックの関連銘柄では石井工研<6314>も大きく上昇している。
データセク<3905>:587円(前日比+41円)
大幅に4日続伸。交流サイト(SNS)に投稿された写真から企業が自社商品の写った画像を自動で見つけられるサービスを始めると一部メディアで報じられている。人工知能(AI)の技術を使い、商品名などが記されておらず文字列の検索では難しかった画像を発見するという。食品やアパレル、日用品などの企業を顧客に想定しており、キリンが試験的にマーケティングに活用しているという。16年3月までに数十社の導入を目指すとしている。
DDS<3782>:430円(前日比+47円)
大幅続伸。イオン銀行が来年3月から指紋認証だけでATMの取引ができるようにすると一部メディアが報じており、指紋認証の関連銘柄に物色が向かっている。キャッシュカードや暗証番号が要らず、指紋など生体認証だけでATMの操作ができるのは邦銀で初めてという。また、指紋識別で高い技術を持つベンチャーのLiquidとイオン銀行との提携について触れられており、Liquidと業務提携しているトレイダーズ<8704>も大幅高となっている。
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