フォーバル Research Memo(6):M&Aの効果により2ケタ増収・増益を確保
[16/01/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
●2015年3月期連結業績
フォーバル<8275>の2015年3月期連結業績は、売上高が前期比14.3%増の45,075百万円、営業利益は同29.7%増の1,921百万円、当期純利益は同11.8%増の1,241百万円となった。2ケタ増収・増益を確保し、当期純利益は過去最高を記録した。
2ケタ増収を確保したのは、2014年3月期に子会社化した2社(アップルツリーとアイテック)が通年で寄与したことが主要因。加えて、フォーバルビジネスグループ、フォーバルテレコムビジネスグループ、モバイルショップビジネスグループの利益率が改善したことで、売上総利益は前期に比べ1,471百万円増加(同13.2%増)し12,593百万円となった。一方、販管費は事業拡大による人件費や採用費の増加などがあったものの、前期に比べ1,031百万円の増加(同10.7%増)にとどまったために、営業利益は同29.7%増の1,921百万円となり、営業利益率は前期の3.8%から4.3%へ0.5ポイント上昇した。
(1)フォーバルビジネスグループ
売上高は15,986百万円と微減収(前期比1.2%減)となったものの、セグメント利益は1,090百万円と2ケタ増益(同25.2%増)を確保した。微減収を余儀なくされたのは、ビジネスフォンの販売が減少したことが主要因。にもかかわらず、2ケタ増益となったのは、アイコンサービスが順調に拡大(2014年3月期売上高2,820百万円→3,066百万円)したことに加えて、相乗効果によりサーバ等のコンピュータ、ドキュメント機器、セキュリティ機器の販売が順調に推移したためだ。
(2)フォーバルテレコムビジネスグループ
売上高は同3.1%増の11,633百万円、セグメント利益は同28.7%増の606百万円と増収、2ケタ増益となった。売上高は通信サービスの売上高が減少するマイナス要因があったものの、保険関連の子会社が順調に推移したことでカバーした。一方、2ケタ増益となった要因は、回線系サービスから利益率の高いネット系サービスの売上ウエイトが上昇したことによる。
(3)モバイルショップビジネスグループ
売上高は同0.7%増の10,246百万円、セグメント利益は同38.4%増の259百万円と増収、2ケタ増益となった。携帯電話の販売台数は同0.5%増にとどまったものの、前期の後半に新規契約が増加したことによりリベートやストック収益が増加したことが2ケタ増益の原動力として働いた。
(4)総合環境コンサルティングビジネスグループ
売上高は同415.3%増の6,139百万円、セグメント利益は同64.2%増の21百万円となった。2013年12月に子会社化したアップルツリー(オール電化・エコ住宅設備の卸・工事請負業)が通年で寄与したことが要因。
(5)その他の事業グループ(人材・教育分野)
売上高は同73.0%増の1,069百万円、セグメント利益は50百万円(前期は7百万円の損失)となった。2013年10月に子会社化したアイテックが通年で寄与したためだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
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●2015年3月期連結業績
フォーバル<8275>の2015年3月期連結業績は、売上高が前期比14.3%増の45,075百万円、営業利益は同29.7%増の1,921百万円、当期純利益は同11.8%増の1,241百万円となった。2ケタ増収・増益を確保し、当期純利益は過去最高を記録した。
2ケタ増収を確保したのは、2014年3月期に子会社化した2社(アップルツリーとアイテック)が通年で寄与したことが主要因。加えて、フォーバルビジネスグループ、フォーバルテレコムビジネスグループ、モバイルショップビジネスグループの利益率が改善したことで、売上総利益は前期に比べ1,471百万円増加(同13.2%増)し12,593百万円となった。一方、販管費は事業拡大による人件費や採用費の増加などがあったものの、前期に比べ1,031百万円の増加(同10.7%増)にとどまったために、営業利益は同29.7%増の1,921百万円となり、営業利益率は前期の3.8%から4.3%へ0.5ポイント上昇した。
(1)フォーバルビジネスグループ
売上高は15,986百万円と微減収(前期比1.2%減)となったものの、セグメント利益は1,090百万円と2ケタ増益(同25.2%増)を確保した。微減収を余儀なくされたのは、ビジネスフォンの販売が減少したことが主要因。にもかかわらず、2ケタ増益となったのは、アイコンサービスが順調に拡大(2014年3月期売上高2,820百万円→3,066百万円)したことに加えて、相乗効果によりサーバ等のコンピュータ、ドキュメント機器、セキュリティ機器の販売が順調に推移したためだ。
(2)フォーバルテレコムビジネスグループ
売上高は同3.1%増の11,633百万円、セグメント利益は同28.7%増の606百万円と増収、2ケタ増益となった。売上高は通信サービスの売上高が減少するマイナス要因があったものの、保険関連の子会社が順調に推移したことでカバーした。一方、2ケタ増益となった要因は、回線系サービスから利益率の高いネット系サービスの売上ウエイトが上昇したことによる。
(3)モバイルショップビジネスグループ
売上高は同0.7%増の10,246百万円、セグメント利益は同38.4%増の259百万円と増収、2ケタ増益となった。携帯電話の販売台数は同0.5%増にとどまったものの、前期の後半に新規契約が増加したことによりリベートやストック収益が増加したことが2ケタ増益の原動力として働いた。
(4)総合環境コンサルティングビジネスグループ
売上高は同415.3%増の6,139百万円、セグメント利益は同64.2%増の21百万円となった。2013年12月に子会社化したアップルツリー(オール電化・エコ住宅設備の卸・工事請負業)が通年で寄与したことが要因。
(5)その他の事業グループ(人材・教育分野)
売上高は同73.0%増の1,069百万円、セグメント利益は50百万円(前期は7百万円の損失)となった。2013年10月に子会社化したアイテックが通年で寄与したためだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
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