フォーバル Research Memo(8):第2四半期の業績好調により、通期業績は会社計画を上回る可能性大
[16/01/15]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■業績動向
●2016年3月期第2四半期累計(2015年4月−9月)連結業績
フォーバル<8275>の第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比16.1%増の24,003百万円、営業利益は同9.6%増の1,011百万円となり、営業利益は過去最高を記録した。通期計画に対する進捗率は、売上高51.1%、営業利益48.1%。なお、親会社株主に帰属する四半期純利益は同8.8%減の472百万円となったが、フォーバルテレコム及びその子会社、フォーバル・リアルストレート、リンクアップといった子会社の四半期純利益が順調となったために、非支配株主に帰属する四半期純利益が増加したことが要因だ。
主力事業であるフォーバルビジネスグループのほか、各セグメントがいずれも堅調に推移したことが2ケタ増収の要因。売上総利益は同17.2%増の7,042百万円へ増加したほか、売上総利益率は前年同期の29.1%から29.3%へ上昇した。人員強化※による人件費増加(同533百万円増)などから販管費が同943百万円増加したために、営業利益は前年同期比で1桁の伸びにとどまった。結果として営業利益率は4.2%と前年同期比で0.3ポイント低下した。
※フォーバルテレコムビジネスグループの子会社(株)保険ステーションにおいて保険業法の改正に対応し、委託契約先を使用人にしたことに加えて、電力小売り自由化をにらんで営業人員を増強した。
(1)フォーバルビジネスグループ
売上高が同7.2%増の8,232百万円、セグメント利益は同19.7%増の560百万円と増収、2ケタ増益を確保した。アイコンサービスが順調に拡大したことやセキュリティ関連やパソコン販売が好調であったことが主要因。注力しているアイコンサービスの状況を具体的に見ると、件数は16,722件(同4.8%増)となったほか、売上高は1,602百万円(同5.5%増)と堅調に推移。なかでも、よろず経営相談の件数は6,127件へ前年同期比で96.8%増加し前期に続いて高い伸びを記録。同社のコンサルタントとしての顧客企業の評価が高まっていることを改めて確認できる結果となった。
(2)フォーバルテレコムビジネスグループ
売上高は同12.7%増の6,305百万円、セグメント利益は同9.0%増の337百万円と増収・増益を確保した。光回線サービス・ISPが順調に拡大、特にISPサービスは想定を大きく上回った。加えて、印刷関連、保険関連も好調に推移した。
(3)モバイルショップビジネスグループ
売上高は同19.7%増の5,245百万円、セグメント利益は同30.9%増の166百万円と2ケタ増収・増益を記録した。新規の契約が好調に推移し、携帯の販売台数は同14.2%増と2ケタの伸びを記録した。
(4)総合環境コンサルティングビジネスグループ
売上高は同47.4%増の3,583百万円、セグメント損失64百万円(前年同期は16百万円の利益)と大幅増収ながら赤字転落となった。大幅増収を確保したのは太陽光発電システムやエコキュートに代表されるスマートグリッド設備機器の卸売りで産業用システムが増加したことが主要因。にもかかわらず、営業損失を余儀なくされたのは、2016年4月1日から始まる電力小売り事業の本格開始に備えた人員強化等の費用が増加したことによる。
(5)その他の事業グループ(人材・教育分野)
売上高は同6.8%増の637百万円、セグメント利益は同13.7%増の66百万円と増収、2ケタ増益を確保した。IT教育サービス事業関連が好調に推移したことによる。
2016年3月期業績については、第2四半期累計業績がおおむね予想どおりの進捗率(売上高51.1%、営業利益48.1%)であったことから、同社は従来予想(売上高47,000百万円、営業利益2,100百万円)を据え置いた。弊社では、主力のアイコンサービスが好調となっていること、ISPサービスが想定を上回る受注状況となっていること、これら以外の事業も想定を若干上回る水準であったこと、などを考慮すると、2016年3月期業績は売上高、営業利益ともに会社計画を上回る可能性が高いと見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
<HN>
●2016年3月期第2四半期累計(2015年4月−9月)連結業績
フォーバル<8275>の第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比16.1%増の24,003百万円、営業利益は同9.6%増の1,011百万円となり、営業利益は過去最高を記録した。通期計画に対する進捗率は、売上高51.1%、営業利益48.1%。なお、親会社株主に帰属する四半期純利益は同8.8%減の472百万円となったが、フォーバルテレコム及びその子会社、フォーバル・リアルストレート、リンクアップといった子会社の四半期純利益が順調となったために、非支配株主に帰属する四半期純利益が増加したことが要因だ。
主力事業であるフォーバルビジネスグループのほか、各セグメントがいずれも堅調に推移したことが2ケタ増収の要因。売上総利益は同17.2%増の7,042百万円へ増加したほか、売上総利益率は前年同期の29.1%から29.3%へ上昇した。人員強化※による人件費増加(同533百万円増)などから販管費が同943百万円増加したために、営業利益は前年同期比で1桁の伸びにとどまった。結果として営業利益率は4.2%と前年同期比で0.3ポイント低下した。
※フォーバルテレコムビジネスグループの子会社(株)保険ステーションにおいて保険業法の改正に対応し、委託契約先を使用人にしたことに加えて、電力小売り自由化をにらんで営業人員を増強した。
(1)フォーバルビジネスグループ
売上高が同7.2%増の8,232百万円、セグメント利益は同19.7%増の560百万円と増収、2ケタ増益を確保した。アイコンサービスが順調に拡大したことやセキュリティ関連やパソコン販売が好調であったことが主要因。注力しているアイコンサービスの状況を具体的に見ると、件数は16,722件(同4.8%増)となったほか、売上高は1,602百万円(同5.5%増)と堅調に推移。なかでも、よろず経営相談の件数は6,127件へ前年同期比で96.8%増加し前期に続いて高い伸びを記録。同社のコンサルタントとしての顧客企業の評価が高まっていることを改めて確認できる結果となった。
(2)フォーバルテレコムビジネスグループ
売上高は同12.7%増の6,305百万円、セグメント利益は同9.0%増の337百万円と増収・増益を確保した。光回線サービス・ISPが順調に拡大、特にISPサービスは想定を大きく上回った。加えて、印刷関連、保険関連も好調に推移した。
(3)モバイルショップビジネスグループ
売上高は同19.7%増の5,245百万円、セグメント利益は同30.9%増の166百万円と2ケタ増収・増益を記録した。新規の契約が好調に推移し、携帯の販売台数は同14.2%増と2ケタの伸びを記録した。
(4)総合環境コンサルティングビジネスグループ
売上高は同47.4%増の3,583百万円、セグメント損失64百万円(前年同期は16百万円の利益)と大幅増収ながら赤字転落となった。大幅増収を確保したのは太陽光発電システムやエコキュートに代表されるスマートグリッド設備機器の卸売りで産業用システムが増加したことが主要因。にもかかわらず、営業損失を余儀なくされたのは、2016年4月1日から始まる電力小売り事業の本格開始に備えた人員強化等の費用が増加したことによる。
(5)その他の事業グループ(人材・教育分野)
売上高は同6.8%増の637百万円、セグメント利益は同13.7%増の66百万円と増収、2ケタ増益を確保した。IT教育サービス事業関連が好調に推移したことによる。
2016年3月期業績については、第2四半期累計業績がおおむね予想どおりの進捗率(売上高51.1%、営業利益48.1%)であったことから、同社は従来予想(売上高47,000百万円、営業利益2,100百万円)を据え置いた。弊社では、主力のアイコンサービスが好調となっていること、ISPサービスが想定を上回る受注状況となっていること、これら以外の事業も想定を若干上回る水準であったこと、などを考慮すると、2016年3月期業績は売上高、営業利益ともに会社計画を上回る可能性が高いと見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
<HN>