DVx Research Memo(1):不整脈分野以外へ進出、虚血事業は海外製医療機器の新規発掘
[16/01/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ディーブイエックス<3079>は、循環器疾病分野を中心とした医療機器の販売会社。不整脈事業(販売代理店業)と虚血事業(主に輸入総代理店業)を2本柱とする。不整脈事業の市場シェアは関東圏で40%、全国でも21%とトップで、顧客に対する技術営業サポート力を武器にシェアを拡大中だ。虚血事業では主に国内に競合品がない高度医療機器を海外で発掘し、独占販売権を持って輸入総代理店となり、医療施設や代理店向けに販売を行っている。
2016年3月期第2四半期累計(2015年4月−9月)の業績は、売上高が前年同期比3.9%増の14,753百万円、営業利益が同17.3%減の592百万円と増収減益決算となった。円安の進展による輸入品の仕入価格上昇や人員増強に伴う人件費増が減益要因となっている。なお、特別利益として投資有価証券売却益476百万円を計上したことで、四半期純利益は同52.1%増の702百万円となった。
2016年3月期の業績見通しは、売上高が前期比10.3%増の31,589百万円、営業利益が同7.0%増の1,530百万円と期初計画を据え置き、過去最高業績更新を見込んでいる。不整脈事業では大阪エリアでの新規顧客開拓が進んでいるほか、9月に新規開設した沖縄出張所の売上げ寄与が見込まれる。また、虚血事業ではエキシマレーザ血管形成システムの販売台数が増加することに加えて、仕入価格の見直しも進んだようで収益性も回復する見通しだ。
2017年3月期は診療報酬改定年に当たり、販売価格の下落が想定されるものの、数%程度の下落率でとどまれば、数量増効果で吸収し増収増益基調が続くものと予想される。中期的には不整脈分野での更なるシェア拡大と不整脈分野以外への進出(販売代理店業)、及び虚血事業では成長が見込める海外製医療機器の新規発掘などを進め、堅実に収益を拡大していく戦略だ。
株主還元策として、同社では配当性向20%を基準に安定配当を継続していくことを基本方針としている。2016年3月期は前期比5円増配の23.0円(配当性向20.1%)と上場来の連続増配を予定している。また、株主優待制度として3月末の株主に対して、QUOカードの贈呈を保有株数に応じて実施している(1,000円または2,000円)。
■Check Point
・心臓ペースメーカはMRI対応の新商品が増加し売上高は過去最高更新
・実質無借金体制であり財務体質は健全な状況
・大型医療機器の受注案件などで通期の業績見通しは増収増益
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<YF>
2016年3月期第2四半期累計(2015年4月−9月)の業績は、売上高が前年同期比3.9%増の14,753百万円、営業利益が同17.3%減の592百万円と増収減益決算となった。円安の進展による輸入品の仕入価格上昇や人員増強に伴う人件費増が減益要因となっている。なお、特別利益として投資有価証券売却益476百万円を計上したことで、四半期純利益は同52.1%増の702百万円となった。
2016年3月期の業績見通しは、売上高が前期比10.3%増の31,589百万円、営業利益が同7.0%増の1,530百万円と期初計画を据え置き、過去最高業績更新を見込んでいる。不整脈事業では大阪エリアでの新規顧客開拓が進んでいるほか、9月に新規開設した沖縄出張所の売上げ寄与が見込まれる。また、虚血事業ではエキシマレーザ血管形成システムの販売台数が増加することに加えて、仕入価格の見直しも進んだようで収益性も回復する見通しだ。
2017年3月期は診療報酬改定年に当たり、販売価格の下落が想定されるものの、数%程度の下落率でとどまれば、数量増効果で吸収し増収増益基調が続くものと予想される。中期的には不整脈分野での更なるシェア拡大と不整脈分野以外への進出(販売代理店業)、及び虚血事業では成長が見込める海外製医療機器の新規発掘などを進め、堅実に収益を拡大していく戦略だ。
株主還元策として、同社では配当性向20%を基準に安定配当を継続していくことを基本方針としている。2016年3月期は前期比5円増配の23.0円(配当性向20.1%)と上場来の連続増配を予定している。また、株主優待制度として3月末の株主に対して、QUOカードの贈呈を保有株数に応じて実施している(1,000円または2,000円)。
■Check Point
・心臓ペースメーカはMRI対応の新商品が増加し売上高は過去最高更新
・実質無借金体制であり財務体質は健全な状況
・大型医療機器の受注案件などで通期の業績見通しは増収増益
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<YF>