システム ディ Research Memo(5):売上高、利益ともに前期比大幅増の見込み
[16/02/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績見通し
(1) 2016年10月期の業績見通し
システムディ<3804>は2016年10月期について売上高3,361百万円(前期比25.6%増)、営業利益314百万円(同100.0%増)、経常利益306百万円(同104.0%増)、当期利益260百万円(79.0%増)と、大幅な増収増益を予想している。前述のように、2015年10月期に計上予定だった案件を2016年10月期に計上することにより、売上高、利益ともに前期比大幅増となる見通しだ。
注目点は売上高・利益の上下の配分である。前期までとは様変わりし、2016年10月期においては下期の利益が上期を上回る予想となっている。この背景にあるのは公会計ソリューション事業の収益拡大だ。同事業はパッケージソフト及びシステムの販売と2年目以降の保守サービスという事業モデルであるため、パッケージ販売本数が伸びると売上高・利益ともに大きく伸長することになる。その販売のタイミングが、自治体にとっての上半期、すなわち、同社にとっての下半期となることが見込まれるため、このような上下の収益配分となっているものとみられる。
各事業部門の動向は以下のとおり。
学園ソリューション事業においては、大規模大学からの大型案件の収益計上が予定されており、これが同事業の収益を押し上げると期待される。また学校法人会計制度改革に伴う更新需要が、専門学校や私立高校などから出てくることが期待されている。ただしこれは前期にあった大学からの更新需要に比較すれば規模が小さいことに留意すべきであろう。
ウェルネスソリューションでは引き続き「Weldy Cloud」の拡販が注目される。アンチエイジングが主題のテーマということで潜在的なニーズは高いと期待される。同社は前期においてトヨタ自動車や港区スポーツふれあい文化健康財団などへの販売に成功しており、ここで着実に実績を積み上げることが、事業拡大につながっていくと弊社では考えている。
ソフトエンジニアリング事業では金融機関向けの規程管理システムがリリース予定で、この収益拡大が注目される。具体的な売上目標は明示されていないが、弊社では潜在市場規模の大きさから、同事業の中核商品に成長する可能性があるとみている。
薬局ソリューション事業は前期に引き続き、薬剤過誤防止ピッキングシステム「GOHL PICKING」の拡販をてこに、既存顧客を深耕することが営業戦略の中心となるだろう。
公教育ソリューション事業では、2016年10月期に入って、新たに3県の教育委員会から受注もしくは試験運用を獲得しており、高校分野では順調な進捗となっている。小中学校を管轄する市町村教育員会の契約を伸ばすことで、2016年10月期中の同事業部門の黒字化も十分可能性が高いと弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<HN>
(1) 2016年10月期の業績見通し
システムディ<3804>は2016年10月期について売上高3,361百万円(前期比25.6%増)、営業利益314百万円(同100.0%増)、経常利益306百万円(同104.0%増)、当期利益260百万円(79.0%増)と、大幅な増収増益を予想している。前述のように、2015年10月期に計上予定だった案件を2016年10月期に計上することにより、売上高、利益ともに前期比大幅増となる見通しだ。
注目点は売上高・利益の上下の配分である。前期までとは様変わりし、2016年10月期においては下期の利益が上期を上回る予想となっている。この背景にあるのは公会計ソリューション事業の収益拡大だ。同事業はパッケージソフト及びシステムの販売と2年目以降の保守サービスという事業モデルであるため、パッケージ販売本数が伸びると売上高・利益ともに大きく伸長することになる。その販売のタイミングが、自治体にとっての上半期、すなわち、同社にとっての下半期となることが見込まれるため、このような上下の収益配分となっているものとみられる。
各事業部門の動向は以下のとおり。
学園ソリューション事業においては、大規模大学からの大型案件の収益計上が予定されており、これが同事業の収益を押し上げると期待される。また学校法人会計制度改革に伴う更新需要が、専門学校や私立高校などから出てくることが期待されている。ただしこれは前期にあった大学からの更新需要に比較すれば規模が小さいことに留意すべきであろう。
ウェルネスソリューションでは引き続き「Weldy Cloud」の拡販が注目される。アンチエイジングが主題のテーマということで潜在的なニーズは高いと期待される。同社は前期においてトヨタ自動車や港区スポーツふれあい文化健康財団などへの販売に成功しており、ここで着実に実績を積み上げることが、事業拡大につながっていくと弊社では考えている。
ソフトエンジニアリング事業では金融機関向けの規程管理システムがリリース予定で、この収益拡大が注目される。具体的な売上目標は明示されていないが、弊社では潜在市場規模の大きさから、同事業の中核商品に成長する可能性があるとみている。
薬局ソリューション事業は前期に引き続き、薬剤過誤防止ピッキングシステム「GOHL PICKING」の拡販をてこに、既存顧客を深耕することが営業戦略の中心となるだろう。
公教育ソリューション事業では、2016年10月期に入って、新たに3県の教育委員会から受注もしくは試験運用を獲得しており、高校分野では順調な進捗となっている。小中学校を管轄する市町村教育員会の契約を伸ばすことで、2016年10月期中の同事業部門の黒字化も十分可能性が高いと弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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