社長に訊く/飯村真由(7):モバイルファクトリー 宮嶌裕二社長(2/2)
[16/02/18]
提供元:株式会社フィスコ
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上場企業の経営者に迫る!「フィスコリサーチレポーター飯村真由の“社長インタビュー”」
〜第7回 モバイルファクトリー 宮嶌裕二社長(後半)〜
みなさん、こんにちは♪フィスコリサーチレポーターの飯村真由です。
引き続き、モバイルファクトリー<3912>の宮嶌裕二社長に業績や今後の展開についてうかがいたいと思います!
飯村:前期15年12月期は2度の上方修正を経ての着地と、業績絶好調ですね♪
宮嶌:ありがとうございます!前期は売上高17.51億円、営業利益3.14億円と、ともに過去最高を更新しました。「駅メモ!」の稼ぐ力が上がっており、会社全体の収益性が高まっていることが主な要因です。広告費を大幅に積み増しても、きっちりと利益を出せる収益構造が出来上がっていますので、営業利益率は17.9%(前期は13.7%)と大きく伸ばすことができました。
飯村:今期16年12月期の業績予想についても教えてください。
宮嶌:今期は売上高18.88億円(前期比+7.8%)、営業利益4.6億円(同+46.6%)と増収増益を計画しています。「下方修正はあってはならない」という考えは上場時から強く持っていますので、今期も保守的に見積もっていますし、1月の着地を見ても十分達成可能な計画だと思っています。
飯村:引き続き業績の牽引役は「駅メモ!」のようですが、今後はプロモーションの方針を大きく変化されるみたいですね!
宮嶌:はい。「駅メモ!」をスマホゲームから“体験型エンターテインメント”へと進化させます!これまでは駅にチェックインしていくという仕組みでしたが、今後は謎解きイベントのような“街歩き体験型イベント”を定期的に実施する計画です。まずは関東で春前後を目途にスタート予定で、その後KPIを見ながら全国開催へとつなげていきたいです。
飯村:それは楽しそうですね♪どのような狙いがあるのでしょう?
宮嶌:これまでは1人で遊ぶゲームだったので、ユーザー数の急増という意味では限界があると感じていました。体験型イベントはリアル友達を誘って複数で遊ぶという特徴があるため、必然的にユーザー数の増加が見込めます。また、とても1日では解けないような多くの謎を盛り込んだ企画にする予定ですので、謎解き市場のファンの獲得も期待できます。他社と組んで展開していきますし、企画費用もそれほど多くはかからないため、“低コストで今のDAU(1日にプレイしたユーザー数)の3倍を狙う”ことが可能ではないかと。また、基本的には無料で参加できるイベントですが、一部課金制で収益のアップも狙っていきます。
飯村:早く謎を解けたら特典などはあるのでしょうか?
宮嶌:上位者にはデジタルアイテムの他、懸賞金なども用意するつもりです。その方がリアルな賞金GETを狙う新たなユーザーも獲得できるでしょうから。
飯村:2016年春頃にリリース予定の新作ゲームについても期待していいですか?
宮嶌:まずは、リリース時期の遅延について、楽しみにお待ちいただいていた皆様にお詫び申し上げます。これまでは自社のオリジナルIPで展開してきましたが、新作は他社と協業し当社初のIPを起用します。インストール数は伸びると思います。“DAUは「駅メモ!」の倍を狙いたい”ですね。しかしながら、今期の業績予想にはヒットを折り込んでいません。
飯村:位置ゲームの海外展開なども視野に入っているのでしょうか?
宮嶌:リスクのない形で検討しているところです。実は、スマートノベルの海外版が好調で、特にプロモーションを行っていないのに利益が上がってきている状況です。これはちょっとしたサプライズといった感じで、ここにもまだ伸びしろがあるかもしれません。
飯村:M&Aについてはどのようにお考えですか?
宮嶌:実はいくつか案件がきていますので、位置ゲームにとってプラスになるか、シナジーを見極めてジャッジしたいと思っています。
飯村:業績の成長イメージについて教えてください。
宮嶌:位置ゲームの新作を積極的に出し、“マーケットシェア100%”を目指します!月商5億円レベルへの成長は十分可能だと考えていますので、“3年以内に営業利益30億円(前期実績の約10倍)”を狙っていきたいですね!
飯村:経営者として大切にされていること、また今後の課題はありますか?
宮嶌:ストック型の収入源を持ち、長く継続するビジネスであること。「無借金経営」をモットーとしていますので、リスクとリターンのバランスを常に考え、「成長性×安定性」を意識した堅い経営を心がけています。また、事業を通して日本を元気にしていきたいです!今後の課題としては、ROEの向上(現状15.6%→30%程度が目標)です。
飯村:株主還元についてはどのようにお考えでしょうか?
宮嶌:配当は前期20円(配当性向25.0%)から今期39円(同30.7%)と約2倍に大幅増額予定で、当面は配当性向30%を継続していく方針です。また、前期に1.2億円分の自社株買いを行いましたが、今後も定期的に実施していきたいと考えています。
飯村:最後に、投資家の皆様へメッセージをお願いします。
宮嶌:ゲーム会社は赤字企業も多いですが、弊社は今後も着実な利益成長をお見せしていきたいと考えております。位置ゲームをもっと身近に感じ、楽しさを知ってもらえたら嬉しく思います。是非、弊社のサービスで遊んでみてください。
飯村:宮嶌社長、ありがとうございました☆ミ
〜インタビューを終えて〜
「仮に1つの勝負で負けたとしても生き残れるやり方が最も大切だ」という宮嶌社長の経営スタイルはとても頼もしさを感じます。同社の説明会によく参加させていただいているのですが、いつもイキイキと楽しそうに事業について語る姿は誰もが好感をもてるのではないかと思います。業績の成長イメージがしっかりしていますし、“位置ゲームでNO.1”の目標に向けて、長期的に応援していきたい企業です。体験型エンターテイメントへと進化する「駅メモ!」の更なるヒットと、春頃にリリース予定のメジャーIPの新作ゲームの動向が楽しみですね♪
★お知らせ★
◆同社の企業調査レポートを11月27日に公開しています。最新のレポートもまもなく公開予定ですので、そちらも是非ご覧ください☆ミ
◆クラブフィスコで毎月発売しております「飯村真由特選銘柄レポート3月号」(税込10,800円)が2月26日(金)夜にリリースとなります♪
私のレポートでは【2週間で+20%超】のパフォーマンスを目標としており、1月号では取り上げた6銘柄中5銘柄が達成!2月号でも4銘柄が達成するなど、今年の不安定な相場環境のなかでも好パフォーマンスを連発しています!
最新号でも短期トレード向きの銘柄を積極的に取り上げたいと思っていますので、是非ご期待ください。
◆また、多数のご要望をいただいておりました【年間購読】が1月号からついにスタート致しました♪年間購読をお申込みの場合は“1ヶ月分割引価格”となるほか、年間購読者様限定レポートなども配信していく予定です。
詳しくは、私のFacebookでお知らせしておりますので、友達申請をしていただけると嬉しいです☆彡
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
第8回も楽しみにしていてくださいね♪
<SF>
〜第7回 モバイルファクトリー 宮嶌裕二社長(後半)〜
みなさん、こんにちは♪フィスコリサーチレポーターの飯村真由です。
引き続き、モバイルファクトリー<3912>の宮嶌裕二社長に業績や今後の展開についてうかがいたいと思います!
飯村:前期15年12月期は2度の上方修正を経ての着地と、業績絶好調ですね♪
宮嶌:ありがとうございます!前期は売上高17.51億円、営業利益3.14億円と、ともに過去最高を更新しました。「駅メモ!」の稼ぐ力が上がっており、会社全体の収益性が高まっていることが主な要因です。広告費を大幅に積み増しても、きっちりと利益を出せる収益構造が出来上がっていますので、営業利益率は17.9%(前期は13.7%)と大きく伸ばすことができました。
飯村:今期16年12月期の業績予想についても教えてください。
宮嶌:今期は売上高18.88億円(前期比+7.8%)、営業利益4.6億円(同+46.6%)と増収増益を計画しています。「下方修正はあってはならない」という考えは上場時から強く持っていますので、今期も保守的に見積もっていますし、1月の着地を見ても十分達成可能な計画だと思っています。
飯村:引き続き業績の牽引役は「駅メモ!」のようですが、今後はプロモーションの方針を大きく変化されるみたいですね!
宮嶌:はい。「駅メモ!」をスマホゲームから“体験型エンターテインメント”へと進化させます!これまでは駅にチェックインしていくという仕組みでしたが、今後は謎解きイベントのような“街歩き体験型イベント”を定期的に実施する計画です。まずは関東で春前後を目途にスタート予定で、その後KPIを見ながら全国開催へとつなげていきたいです。
飯村:それは楽しそうですね♪どのような狙いがあるのでしょう?
宮嶌:これまでは1人で遊ぶゲームだったので、ユーザー数の急増という意味では限界があると感じていました。体験型イベントはリアル友達を誘って複数で遊ぶという特徴があるため、必然的にユーザー数の増加が見込めます。また、とても1日では解けないような多くの謎を盛り込んだ企画にする予定ですので、謎解き市場のファンの獲得も期待できます。他社と組んで展開していきますし、企画費用もそれほど多くはかからないため、“低コストで今のDAU(1日にプレイしたユーザー数)の3倍を狙う”ことが可能ではないかと。また、基本的には無料で参加できるイベントですが、一部課金制で収益のアップも狙っていきます。
飯村:早く謎を解けたら特典などはあるのでしょうか?
宮嶌:上位者にはデジタルアイテムの他、懸賞金なども用意するつもりです。その方がリアルな賞金GETを狙う新たなユーザーも獲得できるでしょうから。
飯村:2016年春頃にリリース予定の新作ゲームについても期待していいですか?
宮嶌:まずは、リリース時期の遅延について、楽しみにお待ちいただいていた皆様にお詫び申し上げます。これまでは自社のオリジナルIPで展開してきましたが、新作は他社と協業し当社初のIPを起用します。インストール数は伸びると思います。“DAUは「駅メモ!」の倍を狙いたい”ですね。しかしながら、今期の業績予想にはヒットを折り込んでいません。
飯村:位置ゲームの海外展開なども視野に入っているのでしょうか?
宮嶌:リスクのない形で検討しているところです。実は、スマートノベルの海外版が好調で、特にプロモーションを行っていないのに利益が上がってきている状況です。これはちょっとしたサプライズといった感じで、ここにもまだ伸びしろがあるかもしれません。
飯村:M&Aについてはどのようにお考えですか?
宮嶌:実はいくつか案件がきていますので、位置ゲームにとってプラスになるか、シナジーを見極めてジャッジしたいと思っています。
飯村:業績の成長イメージについて教えてください。
宮嶌:位置ゲームの新作を積極的に出し、“マーケットシェア100%”を目指します!月商5億円レベルへの成長は十分可能だと考えていますので、“3年以内に営業利益30億円(前期実績の約10倍)”を狙っていきたいですね!
飯村:経営者として大切にされていること、また今後の課題はありますか?
宮嶌:ストック型の収入源を持ち、長く継続するビジネスであること。「無借金経営」をモットーとしていますので、リスクとリターンのバランスを常に考え、「成長性×安定性」を意識した堅い経営を心がけています。また、事業を通して日本を元気にしていきたいです!今後の課題としては、ROEの向上(現状15.6%→30%程度が目標)です。
飯村:株主還元についてはどのようにお考えでしょうか?
宮嶌:配当は前期20円(配当性向25.0%)から今期39円(同30.7%)と約2倍に大幅増額予定で、当面は配当性向30%を継続していく方針です。また、前期に1.2億円分の自社株買いを行いましたが、今後も定期的に実施していきたいと考えています。
飯村:最後に、投資家の皆様へメッセージをお願いします。
宮嶌:ゲーム会社は赤字企業も多いですが、弊社は今後も着実な利益成長をお見せしていきたいと考えております。位置ゲームをもっと身近に感じ、楽しさを知ってもらえたら嬉しく思います。是非、弊社のサービスで遊んでみてください。
飯村:宮嶌社長、ありがとうございました☆ミ
〜インタビューを終えて〜
「仮に1つの勝負で負けたとしても生き残れるやり方が最も大切だ」という宮嶌社長の経営スタイルはとても頼もしさを感じます。同社の説明会によく参加させていただいているのですが、いつもイキイキと楽しそうに事業について語る姿は誰もが好感をもてるのではないかと思います。業績の成長イメージがしっかりしていますし、“位置ゲームでNO.1”の目標に向けて、長期的に応援していきたい企業です。体験型エンターテイメントへと進化する「駅メモ!」の更なるヒットと、春頃にリリース予定のメジャーIPの新作ゲームの動向が楽しみですね♪
★お知らせ★
◆同社の企業調査レポートを11月27日に公開しています。最新のレポートもまもなく公開予定ですので、そちらも是非ご覧ください☆ミ
◆クラブフィスコで毎月発売しております「飯村真由特選銘柄レポート3月号」(税込10,800円)が2月26日(金)夜にリリースとなります♪
私のレポートでは【2週間で+20%超】のパフォーマンスを目標としており、1月号では取り上げた6銘柄中5銘柄が達成!2月号でも4銘柄が達成するなど、今年の不安定な相場環境のなかでも好パフォーマンスを連発しています!
最新号でも短期トレード向きの銘柄を積極的に取り上げたいと思っていますので、是非ご期待ください。
◆また、多数のご要望をいただいておりました【年間購読】が1月号からついにスタート致しました♪年間購読をお申込みの場合は“1ヶ月分割引価格”となるほか、年間購読者様限定レポートなども配信していく予定です。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
第8回も楽しみにしていてくださいね♪
<SF>