注目銘柄ダイジェスト(前場):さくらインタ、マツダ、国際帝石など
[16/02/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
マツダ<7261>:1552.5円(前日比-56円)
下げ目立つ。為替市場での円高進行が売り材料視されているが、とりわけ、欧州市場のウェイトが高いことからユーロ・円の下落が響く格好になっている。英国のEU離脱問題次第では、一段のユーロ安なども警戒される形に。また、SMBC日興証券では業績予想を下方修正して、目標株価を3100円から2500円に引き下げ。為替前提は、1ドル=120円→110円、1ユーロ=130円→125円とし、来期は営業減益の予想としている。
横河電機<6841>:1051円(前日比-85円)
下げ目立つ。クレディ・スイス証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げしている。目標株価も1700円から1000円に引き下げている。同社が依存するダウンストリーム市場のピークアウト、月次受注のマイナス幅拡大への懸念、英KBC社買収に伴うエクイティ・ファイナンスの実施懸念、来期業績の減益転落懸念などを格下げの背景としているようだ
さくらインター<3778>:1795円(前日比+80円)
買い優勢。金融庁では、仮想通貨を「貨幣の機能」を持つと認定することで、決済手段や法定通貨との交換に使えると位置づけるもようと報じられている。仮想通貨市場、並びに、フィンテック市場拡大の確度があらためて高まる状況にもなっている。フィンテック関連の代表銘柄の一角と位置づけられている同社などには、短期資金の関心が向かう格好に。
国際帝石<1605>:825.1円(前日比-7.2円)
反落で安値更新。原油市況の下落が嫌気されている。イラン石油相はサウジアラビアやロシアなどによる産油量水準の現行維持提案について非現実的な要求とコメント、昨日の原油市況は5%弱の下落となっている。過度な先行き懸念が後退していた原油市況であったが、あらためて不透明感が強まる状況となり、原油安デメリットが大きい同社の売り材料に。
朝日ラバー<5162>:626円(前日比-86円)
大幅続落。第11次三ヵ年中期経営計画(V-1計画)の見直しを発表している。最終年度となる17年3月期の目標について、連結売上高を80億円から60億〜65億円に、連結営業利益を8億円から「精査中」にそれぞれ修正した。ライフサイエンス分野のマイクロ流体デバイス製品について、主力案件の受注が大幅に少なくなる見込みであることや、他の開発案件の量産開始も遅れる見込みであることを考慮した。
GMOクリック<7177>:726円(前日比+56円)
急反発。maneo、maneoマーケット及びmaneoの代表取締役で主要株主の瀧本憲冶氏と資本業務提携すると発表している。maneoグループは貸付型クラウドファンディング事業を展開しており、現在までに400億円を超える融資実績を上げている。同社はmaneoマーケットの株式5.41%を取得する。また、今年10月頃にはGMOクリック証券の顧客に対してクラウドファンディングサービスの提供を開始する予定。
テラプロ<6627>:890円(前日比+139円)
一時ストップ高。同社の顔認証ソフトウェア・ライブラリ「TeraFaces」がスイスSTMicroelectronicsのスマートビルディング向けの最新デモセットに採用されたと発表している。TeraFacesはわずか3cm四方のモジュールで顔認証処理時間0.3秒以下の高速処理が可能という。入退場セキュリティ用途としてTeraFacesモジュールのコンパクトかつ高速な処理が評価され、今回の採用に至ったとしている。
ワイヤレスG<9419>:1688円(前日比+159円)
大幅反発。3月1日付でマザーズから東証1部へ市場変更すると発表している。昨年11年に東証本則市場への変更申請を行ったことを発表しているが、今回の承認を受けて改めてパッシブファンドの資金流入などによる流動性向上に期待した買いが向かっている。
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