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ネクステージ Research Memo(1):中古車販売業界トップへ、そして次のステージへ

注目トピックス 日本株
ネクステージ<3186>は、2016年11月期(2015年12月−2016年11月)の連結業績の予想売上高を77,000百万円としており、中古車販売業界トップになる可能性が高まった。売上高の過去3期におけるCAGR(年平均成長率)は30.6%の高伸長を達成。高成長の原動力は、同社独自の広域多店舗展開をベースとする経営戦略による。販売面では、販売インセンティブなどに負うところもあったが、今後は自然体で持続的成長が実現できるよう、仕組みづくりに重点を置く。次のステージにステップアップするための顧客満足度(CS)の向上を最終目標として、それを実現するために従業員満足度(ES)を高める経営施策及び体制整備に取り組んでいる。

店舗形態にも変化が見られる。2015年11月期末時点で、16都道府県に42拠点、56店舗を運営している。これまでの特徴はローコスト・オペレーション、高い生産性、高在庫回転、専門店化、中型の店舗形態をベースとする高効率経営である。新しいコンセプトの店舗として、2015年8月に展示車両数で日本最大級のSUV専門店「SUV LAND」をオープンした。SUVと新たなライフスタイルを提案する体験型店舗である。多目的スポーツ車のSUVは趣味性が高く、「モノからコトへ」の消費者志向の変化に対応する。同店は、車両を単に陳列販売するだけでなく、イベントを開催して来場者が楽しめる企画を打ち出している。東名阪の大商圏や四輪駆動車のニーズが高いエリアを対象に複数の店舗を展開させる計画だ。また、販売からアフターサービス、車検、さらに乗り換え需要までをトータルにサポートする顧客のライフタイム・バリュー獲得を追求する大型店舗もオープンした。車両数、品ぞろえで近隣店舗を圧倒する地域一番店になる。

2015年11月期(2014年12月−2015年11月)は、売上高が前期比25.1%増の63,113百万円、経常利益が同2.3倍の1,340百万円だった。過去最高益を達成したものの、期初予想に比べ利益面では未達となった。消費税率引上げの影響が想定以上に長引いており、2015年11月までの12ヶ月間の国内中古車登録台数は632万台と前年同期比1.3%減少した。

2016年11月期の連結業績は、売上高を前期比22.0%増の77,000百万円、営業利益を同30.3%増の1,654百万円、経常利益を同11.9%増の1,500百万円、当期純利益を同2.4%増の862百万円と予想している。前期に出店した店舗がフルに寄与するうえ、当期の新規出店が増収に寄与する。

■Check Point
・2015年11月期は期初予想未達ながら最高益を達成
・地域一番店となる大型店の展開を図る
・2016年11月期は、22.0%の増収、30.3%の営業増益予想

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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