オークファン Research Memo(7):戦略的先行投資により減益だが中期経営計画どおりで進捗
[16/03/01]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■業績及び中期経営計画
(2) 2015年9月期連結業績
オークファン<3674>の中期経営計画初年度であった2015年9月期連結業績は、売上高が1,507百万円、営業利益は171百万円、当期純利益は211百万円となった※1。売上高は創業来7期連続の増収となり過去最高を記録したものの、営業利益は戦略的投資実行により減益を余儀なくされた。なお、当期純利益が営業利益を上回るのはグランドデザイン株式売却益を特別利益に計上したことによる。
※2015年9月期から連結決算をスタートさせたため、前期比伸び率は算定されないが、2014年単独売上高は1,006百万円、営業利益406百万円、当期純利益250百万円であった。
プロモーション強化施策、SEO対策、eマーケットプレイス各社とのアライアンス強化などのユーザー数増加施策や、スマートフォンユーザーの拡大に向けてプロモーション強化施策、キャリア公式化、オークションの買い手向けサービスのリリースなどを実施した効果が顕在化したことにより、ユニークビジター(UV)数、課金会員数は順調に増加し、売上拡大の原動力となった。2015年9月末時点におけるページビューは1億PV/月に達し、ユニークビジター(UV)数は1,500万UV/月、スマートフォンサイトのUV数は700万UV/月となっている。この結果、スマホ比率は55%(14年9月36.8%)へ上昇した。
売上高を収入別に見ると、サービス課金は768百万円(前期単独比51.5%増)、ネット広告369百万円(同15.3%増)、マーケティング支援369百万円(同107.3%増)とそれぞれ拡大した。サービス課金が増加したのは、会員数の増加に加えてスクール事業が好調に推移したことと、第4四半期(15年7月−9月)からNETSEAが加わったことが要因。ネット広告の伸びはスマホ強化と受注増加がプラス寄与したほか、マーケティング支援の伸びはフリーマーケット事業が好調に推移したことによる。
一方、売上原価は戦略的な先行投資に伴う人件費増や業務委託費の増加などにより392百万円(前期単独実績142百万円)となり、原価率は26.0%と(前期14.2%)なった。さらに、販管費も戦略的な先行投資により人件費、業務委託費、のれん代償却などで944百万円(同456百万円)となった。この結果、営業利益は171百万円(同406百万円)にとどまった。
会社計画(売上高1,500百万円、営業利益170百万円、当期純利益100百万円)対比で見ると、売上高、営業利益は計画どおりとなったものの、当期純利益は計画を上回った。売上高、営業利益が計画どおりとなったのは、NETSEAを含む課金収益の増加やマーケティング支援収入(法人売上)が好調に推移したことが要因。なお、当期純利益が計画を大幅に上回ったのは、連結子会社グランドデザインの株式売却益を計上したことが主要因。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
<HN>
(2) 2015年9月期連結業績
オークファン<3674>の中期経営計画初年度であった2015年9月期連結業績は、売上高が1,507百万円、営業利益は171百万円、当期純利益は211百万円となった※1。売上高は創業来7期連続の増収となり過去最高を記録したものの、営業利益は戦略的投資実行により減益を余儀なくされた。なお、当期純利益が営業利益を上回るのはグランドデザイン株式売却益を特別利益に計上したことによる。
※2015年9月期から連結決算をスタートさせたため、前期比伸び率は算定されないが、2014年単独売上高は1,006百万円、営業利益406百万円、当期純利益250百万円であった。
プロモーション強化施策、SEO対策、eマーケットプレイス各社とのアライアンス強化などのユーザー数増加施策や、スマートフォンユーザーの拡大に向けてプロモーション強化施策、キャリア公式化、オークションの買い手向けサービスのリリースなどを実施した効果が顕在化したことにより、ユニークビジター(UV)数、課金会員数は順調に増加し、売上拡大の原動力となった。2015年9月末時点におけるページビューは1億PV/月に達し、ユニークビジター(UV)数は1,500万UV/月、スマートフォンサイトのUV数は700万UV/月となっている。この結果、スマホ比率は55%(14年9月36.8%)へ上昇した。
売上高を収入別に見ると、サービス課金は768百万円(前期単独比51.5%増)、ネット広告369百万円(同15.3%増)、マーケティング支援369百万円(同107.3%増)とそれぞれ拡大した。サービス課金が増加したのは、会員数の増加に加えてスクール事業が好調に推移したことと、第4四半期(15年7月−9月)からNETSEAが加わったことが要因。ネット広告の伸びはスマホ強化と受注増加がプラス寄与したほか、マーケティング支援の伸びはフリーマーケット事業が好調に推移したことによる。
一方、売上原価は戦略的な先行投資に伴う人件費増や業務委託費の増加などにより392百万円(前期単独実績142百万円)となり、原価率は26.0%と(前期14.2%)なった。さらに、販管費も戦略的な先行投資により人件費、業務委託費、のれん代償却などで944百万円(同456百万円)となった。この結果、営業利益は171百万円(同406百万円)にとどまった。
会社計画(売上高1,500百万円、営業利益170百万円、当期純利益100百万円)対比で見ると、売上高、営業利益は計画どおりとなったものの、当期純利益は計画を上回った。売上高、営業利益が計画どおりとなったのは、NETSEAを含む課金収益の増加やマーケティング支援収入(法人売上)が好調に推移したことが要因。なお、当期純利益が計画を大幅に上回ったのは、連結子会社グランドデザインの株式売却益を計上したことが主要因。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
<HN>