注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、ドーン、トランスGなど
[16/03/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
伊藤園<2593>:3455円(前日比+220円)
買い先行。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は119億円で前年同期比54.8%増益、11-1月期では19億円の黒字となり、前年同期比24億円に増加になっている。通期計画は151億円で前期比32.5%増益の計画だが、上振れの可能性が高まる状況にも。バリュエーションの割高感は拭い切れないものの、短期的にはショートカバーの動きが優勢になっているとみられる。
モバイルクリエイト<3669>:446円(前日比+53円)
急伸。楽天やヤマトHDがドローン宅配の事業化を検討と伝わっており、本日はドローン関連銘柄が幅広く物色されている。同社は、業務用ドローンを開発・販売する子会社を昨年設立しており、大型機を開発するほか、ドローン部品の性能をチェックする検査装置も開発していく計画となっている。なお、同社の出資会社でドローンの製造を担当する石井工作も本日は急伸している。
トヨタ<7203>:6166円(前日比+273円)
買い優勢。本日は輸送用機器が上昇率2位、自動車株が買い優勢となっている。為替市場で円安反転の動きが強まったことが買い安心感を誘う格好に。また、前日に発表された2月の米国自動車販売台数は、市場予想を下回ったものの、2月としては15年ぶりの高水準となっており、支援材料にもつながっているようだ。同社に関しては前年同月比で4.1%増の水準であった。なお、愛知製鋼の工場事故の発生などが影響して、2月の国内自動車販売は低調推移となっている。
ミズホメディー<4595>:1899円(前日比+283円)
一時ストップ高。武田薬<4502>と、15年9月に両社が締結した一般用検査薬に関する包括的提携契約に基づき、妊娠及び排卵日予測検査薬の売買基本契約を締結したと発表している。両社はミズホメディーが医家向けに販売する排卵日予測検査薬の一般用検査薬への転用・製品化を進め、武田薬は一般用検査薬としての排卵日予測検査薬と妊娠検査薬を薬局・薬店で販売する。
サンワカンパニ<3187>:440円(前日比+80円)
ストップ高。株主優待制度を変更すると発表している。これまで100株以上を保有する株主に対し、同社WEBサイトでの注文時に6000円の優待割引を行っていたが、変更後は500株以上を保有する株主に30000円、5000株以上を保有する株主に350000円の優待割引を行う。500株を保有した場合の優待利回りは前日終値ベースで16.7%となり、高優待利回りに対し関心が高まったようだ。
トランスG<2342>:712円(買い気配)
ストップ高買い気配。米Abbott Laboratoriesから、同社GANPマウス技術を用いて開発された肝臓がんマーカーの体外診断薬上市に伴い、マイルストーンフィーを受領したと発表している。同社GANPマウスライセンスビジネスにおける体外診断薬実用化第1号となる。同社はマイルストーンフィーに加え、上市後の売上高に応じたロイヤリティーを受領する権利を保有するが、具体的な収入等は非開示としている。
アイビーシー<3920>:775円(買い気配)
ストップ高買い気配。Skeedとの提携により合弁会社を設立すると発表している。Skeedは、創業以来培ってきたP2P自律分散ネットワーク技術をベースに、IoT時代におけるネットワーク基盤の技術開発及び事業化に向けた活動を推進してきた。合弁会社の設立により、急速に立ち上がりつつあるIoT市場への新しいIoT情報基盤の開発及び提供、またP2P技術の応用におけるブロックチェーンなどの先端的技術開発を行っていくという。
ドーン<2303>:2510円(前日比+500円)
ストップ高。楽天<4755>やヤマト運輸(ヤマトHD<9064>)などがドローン(小型無人機)を使って荷物を運ぶ宅配事業に乗り出すことを検討すると一部メディアで報じられており、ドーンや石井工研<6314>、アクモス<6888>、イメージワン<2667>などドローン関連銘柄に物色が向かっている。なお、ドーンは警視庁犯罪抑止対策本部の委託を受けて開発した防犯アプリ「Digi Police」が公開されたと発表している。
<KS>