注目銘柄ダイジェスト(前場):東芝、マツダ、JUKIなど
[16/03/18]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
JUKI<6440>:996円(前日比+79円)
上昇率トップ。前日に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の3.35%に当たる100万株を上限としており、本日から12月22日までを取得期間として市場買い付けを行う予定。少なくても最近では自己株式取得を発表しておらず、株主還元策に対する姿勢の変化としても期待する動きになっているようだ。
マツダ<7261>:1661円(前日比-56.5円)
売り優勢。為替市場での円高進行が嫌気される。ドル・円相場は一時2月11日の安値を割り込み、一昨年10月以来の円高水準となっている。FOMCを受け、米利上げペースの鈍化が意識される状況となっており、足元で円高が加速している。自動車株の中でもとりわけ、円高デメリットが大きいと見られている同社にはネガティブな流れのようだ。
千代建<6366>:930円(前日比-21円)
売り優勢。23日に開催予定であった事業説明会を中止すると発表しているもよう。「オフショア・アップストリーム事業」の説明会が予定されていたようだ。期待材料と捉える向きもあっただけに、ネガティブな見方が優勢となっている。クレディ・スイス証券では、考えられるリスクとして、新たな不採算案件の発生、モザンビークLNGの事業主の業績不振による発注延期、昨年出資した「EMAS 千代田サブシー」の事業継続困難の3つを挙げている。
エプソン<6724>:1921円(前日比-89円)
売り優勢。前日に長期・中期の経営計画を発表している。19.3期の数値目標は、売上収益1兆2000億円、事業利益960億円、26.3期は売上収益1兆7000億円、事業利益2000億円を目指すとしている。中期計画の収益目標はやや低水準と捉えられている。向こう3年間は研究開発・設備投資を意識的に高水準で行う先行投資局面となるようだ。また、株主還元の拡充に関しても、期待値までには届いていないとの見方が先行。
東芝<6502>:197.2円(前日比+5.4円)
反発。2016年度から18年度にかけ、主力事業の半導体メモリーに8000億円を投じる見通しと報じられている。事業リストラで財務基盤を立て直す一方、成長の柱と位置づける半導体事業で投資を加速させるなど、事業の選択と集中を進めていることを評価する動きにも。また、医療機器子会社の売却益は想定よりも大きいと見られるほか、白物家電の売却基本合意もタイミングが想定よりはやいとみられ、これらの点もポジティブ視。前日には「米司法省とSEC がWEC の会計を巡り調査を開始」と報じられ株価が急落しており、その反動も強まっているようだ。
フェニックスバイオ<6190>:2850円
本日、マザーズ市場へ新規上場した。初値は公開価格を2.1%下回る2350円だったが、初値形成後にストップ高まで上昇している。同社は広島大学発のバイオベンチャーで、PXBマウス(ヒト肝細胞キメラマウス)を用いた受託試験サービスを展開する。16年3月期の業績は、売上高が前期比34.4%増の11.84億円、営業利益が同3.0倍の1.51億円と増収増益の見通しとなっている。
ライフネット<7157>:463円(前日比+41円)
急反発。野村證券がレーティングを「Neutral」から「Buy」に、目標株価を450円から570円にそれぞれ引き上げている。16年4月からKDDI<9433>による同社保険商品「auの生命ほけん」の販売が開始され、中期的な同社企業価値の向上が期待できると判断したためとしている。エンベディッド・バリュー(EV)が従来予想より高く成長するとみて、業績予想を修正しているようだ。
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