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GMOペパボ Research Memo(6):営業損失計上により悪化した財務状態は一時的

注目トピックス 日本株
■業績動向

(3)財務状態

GMOペパボ<3633>の2015年12月末における総資産は4,062百万円となり、前期末比352百万円の減少となった。内訳を見ると、流動資産は3,073百万円となり、427百万円の減少となった。これは、「minne」の流通額増加により売掛金が605百万円増加したものの、現金及び預金が951百万円減少したことが主要因。対照的に、固定資産は、工具、器具及び備品の増加144百万円等により、988百万円へ74百万円増加した。

負債合計は前期末比743百万円増加し、3,050百万円となった。固定負債が3百万円減少し11百万円となるマイナス要因があったものの、流動負債が、「minne」の流通額増加による未払金の増加736百万円等により、746百万円増加し3,038百万円となったことによる。一方、純資産は1,012百万円となり、前期末比で1,095百万円減少した。これは、当期純損失及び剰余金の配当に伴い、利益剰余金が978百万円減少したことと、自己株式取得147百万円がマイナス要因として働いたためだ。

2015年12月末の現金及び現金同等物は、前期末に比べて551百万円減少し、1,556百万円となった。営業キャッシュ・フローは、税金等調整前当期純損失753百万円、売上債権の増加額566百万円等により503百万円の支出となった。また、投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の増加263百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出101百万円による減少等がマイナス要因となったものの、有価証券の償還による収入700百万円があったことから、279百万円の収入となった。一方、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額180百万円、自己株式の取得による支出147百万円等により328百万円の支出となった。

「minne」の積極投資による当期純損失計上により、安全性を表す指標である流動比率、自己資本比率ともに悪化した。ただ、その積極投資による効果が流通額の増加という格好で顕在化していることを考慮すると、今後については改善トレンドに転換する可能性が高いと弊社では見ている。

(4) 2016年12月期会社予想・取り組みと見通し

2016年12月期は、売上高6,850百万円(前期比20.2%増)、営業利益0百万円と、2ケタ増収、かつ営業利益は損益トントンへ収益改善を予想している。

2ケタ増収を予想するのは、「ロリポップ!」、「カラーミーショップ」などの既存事業の継続的な成長と「minne」の流通額の増大を予想することが要因。一方、営業利益ゼロと予想するのは、2015年12月期に続きハンドメイド市場の拡大、「minne」を圧倒的No.1にするために、プロモーション強化や流通拡大のための積極投資を継続することによる。

まず、既存事業の継続的な成長については、有料契約件数の増加と顧客単価アップを図る。具体的には、ホスティング事業では2015年12月期に引き続きサーバーの機能の向上を目指した積極的な技術開発を進めることに加えて、電話サポートなどのCS体制の強化や、EC支援事業で展開しているようなセミナーの実施といったネット以外の取組みを強化する。また、EC支援事業では、個々のショップの認知度向上のためのPR強化やショッピングカートの機能改善によるコンバージョン率の向上など、ネットショップオーナーのモチベーションの向上、継続率の向上につながる施策を実施する。

一方、「minne」については、「お買い物体験の最大化」をテーマに、流通額の拡大を図り、結果として年間流通額100億円を目指す計画。具体的な施策として、「minne」上にあるデータをもとに既存カテゴリーの最適化(細分化、或いは統合)することで欲しい作品に簡単に誘導できる仕組みを作る。加えて、2016年上期に新たなカテゴリーを追加する予定。具体的には、焼き菓子やコーヒーなどの比較的日持ちのする加工食品から取り扱いを開始することにより、ハンドメイドのカテゴリーを増やし、ターゲットを拡大することで、流通額の拡大を図る。

また、「お買いもの体験の最大化」については、作家には「minne」しか提供できない価値を提供する、購入者には欲しいものとの出会いを提供するといった「minne」だからこそできる最高のEC体験を提供する。その一環として、「minne」上のデータ解析基盤の確立を推進中。ユーザーの購入に至るまでの一連の行動のログを収集・分析し、「minne」上のバックエンドで活用し、欲しい作品の発見と購入がより直観的にできるようなサービスの仕組みを構築する。

弊社では、既存事業に関しては前期と同様にホスティング事業を中心に堅調に推移すると予想する。一方、「minne」については、既存カテゴリーの最適化効果や新規カテゴリーの追加効果により流通額が一段と増加する可能性が高いとみる。さらに、ハンドメイドマーケットの先進国である米国と比較すると、現在の日本の市場規模は依然として小さく、今後の市場拡大のポテンシャルは大きいと考えられる※。このため、足元の業績の進捗の確認指標、及び中長期的な成長を占う先行指標として、同社が毎月、月初めに発表する「minne」の流通額の推移に加えて、上期に予定されている新しいカテゴリー追加後の流通額の変化について注目する。

※2015年の国内ホビー市場におけるCtoC市場規模は同社の推計によると1,037億円で、うちハンドメイドサイト流通額は僅か78億円(同社流通額44.6億円が半分以上を占める)に過ぎない。一方、米国の世界最大のハンドメイドマーケケットプレイス「Etsy」(エッツィ)の流通額は設立10年目の2014年に2,300億円を超える規模まで成長している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)



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