【新年度の相場展望】(C)IR担当者に訊く4:フォトクリ---大規模スポーツ大会でシェア9割
[16/03/24]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
3月16日にフィスコIRが開催した個人投資家向けセミナー「大荒れの新年度日本株相場をフィスコアナリストが読み解く!」では、「注目企業へのアナリストインタビュー」と題して、アナリストの村瀬智一が、荒れる申年相場で注目する企業5社を紹介、IR担当者へのインタビューを敢行した。4社目のフォトクリエイト<6075>に関する主な内容は以下の通り。
■アナリストの注目ポイント
スポーツイベントなどでプロのカメラマンが撮影した写真を専門Webサイトに掲載し、ネット経由で販売するインターネット写真サービス事業が主力。撮影事業者(写真館、結婚式場等)向けのフォトクラウド事業や、広告・マーケティング支援事業なども展開。とりわけ、下記に注目。
(1)大規模なマラソン大会やトライアスロン、自転車大会などで約9割のシェアを握る
(2)教育領域で前期末の導入校数2,900校を3年後に15,000校へと拡大を計画
(3)学校写真のEC化率は現在7〜8%と低水準
■今後、注目・注力する市場や分野は?
Q1:学校や幼稚園、スポーツイベント等が主力ですが、今後、注目・注力する市場はお考えでしょうか。
A1:当社は「感動をカタチにしてすべての人へ」という経営理念の下、「フォトライフ構想」というものを掲げており、生まれてから死ぬまでの人生におけるあらゆる出来事にチャンスがあると考えています。そのため、現在はカバレッジが十分ではない、もしくはできていない市場を狙っています。例えば、生まれたての赤ちゃんを産院で撮影する、というビジネスも手掛け始めて、徐々に広がっているところです。
■新たな事業展開の計画は?
Q2:ドローンを活用した動画サービスなど、新たな事業展開等の計画はありますか。
A2:新しい撮影技術は常に情報収集しており、実際に当社でもドローンを所有しています。ただ、動画というよりも当社は現時点においては写真をサービスの中心に据えているので、動画そのものを販売するのはもう少し検討が必要だと考えています。2月には写真の延長線上で「動く写真」としてsnapair(スナップエアー)というサービスを開始しました。これは、手元の写真をスマホのカメラから見ると、撮影した6秒前からの動画が流れる、というものです。こういった新しい技術を使った事業展開・商品展開は専門チームによって研究開発を行っていますので、ぜひ注目していただければと思います。
■ラボネットワーク社との提携による業績見通しは?
Q3:ラボネットワークとの業務提携による、今後の事業計画および利益成長をどの程度みているか、お考えを教えてください。
A3:前期末時点で4.3億円の売上を毎年2倍くらいのスピードで拡大させたいと考えています。今期はやや立ち上がりが遅れたものの、ようやく軌道に乗り始めたのでもっとスピードアップさせていきたいと考えています。利益については、今は営業マンの人件費が掛かっていますが完全に軌道に乗れば利益率は高くなっていきます。
■ネットワークカメラの成長見通しは?
Q4:ネットワークカメラ管理システムの開発を行うアロバ社に出資されていて、ネットワークカメラ管理ソフト「アロバビュー」は10メーカー、350機種以上の防犯カメラに対応しているとのことですが、今後の成長見通しをお聞かせください。
A4:現在の売上が数億円で、ロンドンがオリンピック開催に向けてカメラの設置台数を増やしていったように、今後東京オリンピックに向けての需要増になると見込んでいます。IoTというキーワードが流行っていますが、現在のアナログカメラからインターネットに接続できるカメラへの切り替え需要も加わり右肩上がりに伸びていく見込みです。
(アナリスト 村瀬智一)
フィスコ個人投資家向けセミナー
「大荒れの新年度日本株相場をフィスコアナリストが読み解く!」
セミナー資料より抜粋
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