カイオム Research Memo(6):潤沢な手元キャッシュにより事業資金は確保
[16/03/25]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■業績動向
(3)財務状況
カイオム・バイオサイエンス<4583>の2015年12月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,192百万円減少の4,918百万円となった。当期純損失1,282百万円の計上や投資有価証券の取得114百万円に伴い現預金・有価証券が1,318百万円減少したことが主因となっている。
一方、負債は有利子負債の増加を主因に前期末比58百万円増の354百万円となった。また、純資産は当期純損失の計上による利益剰余金1,282百万円の減少により、同1,250百万円減の4,564百万円となった。
現状、経営状況は損失が続いているが、これは完全ヒトADLib®システムやリード抗体の導出に向けた開発費や営業費などが先行的にかかっているためだ。2015年12月末段階で現預金、有価証券合わせて4,100百万円となっており、手元キャッシュは潤沢にあることから、少なくとも今後2年程度は売上が伸びなかったとしても、事業資金は確保されていると言える。ただ、2018年以降も完全ヒトADLib®システムやリード抗体の導出が進展しなかった場合は、事業継続のため追加の資金調達を行う可能性が出てくることには留意しておく必要があろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
(3)財務状況
カイオム・バイオサイエンス<4583>の2015年12月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,192百万円減少の4,918百万円となった。当期純損失1,282百万円の計上や投資有価証券の取得114百万円に伴い現預金・有価証券が1,318百万円減少したことが主因となっている。
一方、負債は有利子負債の増加を主因に前期末比58百万円増の354百万円となった。また、純資産は当期純損失の計上による利益剰余金1,282百万円の減少により、同1,250百万円減の4,564百万円となった。
現状、経営状況は損失が続いているが、これは完全ヒトADLib®システムやリード抗体の導出に向けた開発費や営業費などが先行的にかかっているためだ。2015年12月末段階で現預金、有価証券合わせて4,100百万円となっており、手元キャッシュは潤沢にあることから、少なくとも今後2年程度は売上が伸びなかったとしても、事業資金は確保されていると言える。ただ、2018年以降も完全ヒトADLib®システムやリード抗体の導出が進展しなかった場合は、事業継続のため追加の資金調達を行う可能性が出てくることには留意しておく必要があろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>