ピクスタ Research Memo(6):16/12期も大幅な増収増益の見通し
[16/03/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(1) 2015年12月期決算
ピクスタ<3416>の2015年12月期は、売上高1,388百万円(前期比29.9%増)、営業利益138百万円(同41.3%増)、経常利益120百万円(同22.3%増)、当期純利益111百万円(同23.3%増)と大幅増収増益となった。事前の会社予想との比較でも、売上高、各利益項目ともに、予想を達成しての着地となった。
同社の業績を形成するKPI(重要経営指標)は単品販売月間購入者数(月に1回以上購入した人数)と定額制契約者数だ。単品販売月間購入者の12ヶ月累計数は198,258人(前期比14.6%増)と順調に増加した。また、定額制契約者数も着実に増加し、期末時点では606件(前期末比233.0%増)に達した。SEO、SEM等のWebプロモーションの積極展開や、定額制販売の営業活動、ブログやメルマガを活用した情報提供などが、KPIの順調な拡大に貢献した。
費用面ではサーバーコストや採用コスト、その他経費などの売上比率が上昇したものの、仕入原価率(コミッション率)の低下や人件費率の低下などで吸収し、売上高営業利益率は前期比0.8%ポイント改善し9.9%に達した。
(2) 2016年12月期業績見通し
2016年12月期は、売上高1,726百万円(前期比24.4%増)、営業利益182百万円(同31.6%増)、経常利益182百万円(同51.3%増)、当期純利益116百万円(同4.4%増)と、引き続き大幅増収増益を計画している。
尚、当期純利益の伸びが小さい理由は、2015年度は繰越欠損金による節税効果があったためであり、実質的には、他の利益と同様に伸びるものとみられる。
2016年12月期は第1四半期にサイトのリニューアルが計画されている。SEOなどのWebプロモーションと合わせて、新装のサイトがPIXTA利用者(購入者とクリエイター双方)の増加と活性化に寄与することが期待される。
また今期は、fotowaや無料テンプレート素材などの新しい取り組みがどのような形で収益に貢献するかも注目点だ。これらが軌道に乗るまではエンジニアの開発力が一段と重要になってくるが、同社は5月をめどにベトナムに開発拠点の子会社を設立予定だ。これは中長期的にも開発費用抑制に貢献すると期待される。
以上のような取り組みを通じて、KPIの単品販売月間購入数累計は230,689人(前期比16.4%増)、定額制販売の期末契約数は914件(同50.8%増)を計画している。費用面では、人件費とその他経費(ベトナム拠点設立費を含む)の増加などが見込まれるが、仕入原価率(コミッション率)や広告宣伝費率の低下で吸収して、売上高営業利益率は10.5%に改善する見通しだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<HN>
(1) 2015年12月期決算
ピクスタ<3416>の2015年12月期は、売上高1,388百万円(前期比29.9%増)、営業利益138百万円(同41.3%増)、経常利益120百万円(同22.3%増)、当期純利益111百万円(同23.3%増)と大幅増収増益となった。事前の会社予想との比較でも、売上高、各利益項目ともに、予想を達成しての着地となった。
同社の業績を形成するKPI(重要経営指標)は単品販売月間購入者数(月に1回以上購入した人数)と定額制契約者数だ。単品販売月間購入者の12ヶ月累計数は198,258人(前期比14.6%増)と順調に増加した。また、定額制契約者数も着実に増加し、期末時点では606件(前期末比233.0%増)に達した。SEO、SEM等のWebプロモーションの積極展開や、定額制販売の営業活動、ブログやメルマガを活用した情報提供などが、KPIの順調な拡大に貢献した。
費用面ではサーバーコストや採用コスト、その他経費などの売上比率が上昇したものの、仕入原価率(コミッション率)の低下や人件費率の低下などで吸収し、売上高営業利益率は前期比0.8%ポイント改善し9.9%に達した。
(2) 2016年12月期業績見通し
2016年12月期は、売上高1,726百万円(前期比24.4%増)、営業利益182百万円(同31.6%増)、経常利益182百万円(同51.3%増)、当期純利益116百万円(同4.4%増)と、引き続き大幅増収増益を計画している。
尚、当期純利益の伸びが小さい理由は、2015年度は繰越欠損金による節税効果があったためであり、実質的には、他の利益と同様に伸びるものとみられる。
2016年12月期は第1四半期にサイトのリニューアルが計画されている。SEOなどのWebプロモーションと合わせて、新装のサイトがPIXTA利用者(購入者とクリエイター双方)の増加と活性化に寄与することが期待される。
また今期は、fotowaや無料テンプレート素材などの新しい取り組みがどのような形で収益に貢献するかも注目点だ。これらが軌道に乗るまではエンジニアの開発力が一段と重要になってくるが、同社は5月をめどにベトナムに開発拠点の子会社を設立予定だ。これは中長期的にも開発費用抑制に貢献すると期待される。
以上のような取り組みを通じて、KPIの単品販売月間購入数累計は230,689人(前期比16.4%増)、定額制販売の期末契約数は914件(同50.8%増)を計画している。費用面では、人件費とその他経費(ベトナム拠点設立費を含む)の増加などが見込まれるが、仕入原価率(コミッション率)や広告宣伝費率の低下で吸収して、売上高営業利益率は10.5%に改善する見通しだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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