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能美防災 Research Memo(2):創立から100年の歴史を持つ国内最大手の総合防災設備メーカー

注目トピックス 日本株
■会社概要

能美防災<6744>は1916年の創立から100年の歴史を持つ国内最大手の総合防災設備メーカーである。

1916年能美商会を創立し、1924年自動火災報知機による防災事業を開始した。その後1944年に能美商会を解散して新たに日本防災通信工業株式会社を設立、1948年能美防災工業株式会社に商号変更、1962年東京証券取引所市場第2部に上場、1989年現社名の能美防災株式会社に商号変更、1991年東京証券取引所市場第1部に上場した。また2006年12月に実施した第三者割当増資によってセコム<9735>の連結子会社となった。

防災のパイオニアとして、消防法などの関係法令や建設投資の影響を受ける業界を常にリードし、超高層ビル、大規模商業施設、アメニティ空間、文化財、船舶、発電所、工場・プラント、高速道路トンネルなど、各時代において最先端の火災報知設備や消火設備を始めとする各種防災設備・システムを開発・製造・施工している。

1933年三十三間堂に国宝として初めて火災報知設備を設置、1934年日本海丸及び朝海丸に初めて船舶安全法に基づく火災警報設備を設置、1936年皇居に火災報知設備を設置、1962年名神高速道路の梶原・天王山トンネルに高速道路トンネル第1号として防災設備を設置、1968年超高層ビル第1号として霞ヶ関ビルに防災設備を設置するなど、国内初となる実績を数多く持つ。さらに、1987年青函トンネルに防災設備を設置、瀬戸大橋に消火設備を設置、1988年東京ドームに防災設備を設置した実績を持つ。

そのほかにも、横浜ランドマークタワー、トミンタワー東雲、福岡ドーム、東大寺、東扇島火力発電所など、多種多様な防災設備・システムの設置実績を持ち、絶えず新しいフィールドへチャレンジしている。2005年には愛知万博(愛・地球博)会場の一部に暑さ対策の一環としてドライミストを設置した。

なお2015年3月期末の資本金は13,302百万円、自己株式を除く発行済株式総数は60,300,223株、連結ベースの従業員数は2,217名である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)



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