コスモ・バイオ Research Memo(5):大学や企業の基礎研究分野の影響が大きい
[16/03/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■コスモ・バイオ<3386>の事業環境
エンド・ユーザーは大学・公的研究機関及び企業における研究者が大きな比重を占めている。このため収益は大学・公的研究機関における公的研究費、企業の収益・研究開発費の支出動向の影響を受けやすい。そして生化学用試薬の市場規模はおおむね1,000億円程度と推定されている。
大学・公的研究機関に関しては、2015年度科研費の助成額が2014年度比13億円増額されて2,318億円だった。一方で、2015年度の国立大学運営交付金は2014年度比177億円(1.6%)削減された。国立大学運営交付金は削減傾向が続いており、当社商品が多く使用される基礎研究分野にも大きく影響する。
民間企業に関しては、国立大学におけるベンチャーキャピタル設立・出資、景気の上向きによる投資の活発化など、バイオベンチャーを取り巻く環境変化や、製薬企業における研究開発費増額があるものの、基礎研究分野の市場は微増から横ばいの傾向が継続している。
そして市場全体としては当面横ばいで推移し、為替もドル高・円安傾向で、厳しい事業環境が継続すると想定している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
<HN>
エンド・ユーザーは大学・公的研究機関及び企業における研究者が大きな比重を占めている。このため収益は大学・公的研究機関における公的研究費、企業の収益・研究開発費の支出動向の影響を受けやすい。そして生化学用試薬の市場規模はおおむね1,000億円程度と推定されている。
大学・公的研究機関に関しては、2015年度科研費の助成額が2014年度比13億円増額されて2,318億円だった。一方で、2015年度の国立大学運営交付金は2014年度比177億円(1.6%)削減された。国立大学運営交付金は削減傾向が続いており、当社商品が多く使用される基礎研究分野にも大きく影響する。
民間企業に関しては、国立大学におけるベンチャーキャピタル設立・出資、景気の上向きによる投資の活発化など、バイオベンチャーを取り巻く環境変化や、製薬企業における研究開発費増額があるものの、基礎研究分野の市場は微増から横ばいの傾向が継続している。
そして市場全体としては当面横ばいで推移し、為替もドル高・円安傾向で、厳しい事業環境が継続すると想定している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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