注目銘柄ダイジェスト(前場):日本エンター、シャープ、IHIなど
[16/03/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ニトリHD<9843> 10380 +650
しっかり。前日に前2月期の決算を発表、営業利益は730億円で前期比10%増、今期見通しは790億円で同8%増益になっている。前期実績に関しては、先の観測報道の数値をやや上回るものとなり、今期は市場コンセンサスの800億円レベルに沿った水準である。30期連続増益見通しという業績の安定感にあらためて評価の動きが強まる形に。野村証券では、今後は事業環境の改善も見込めるとして、目標株価を12500円まで引き上げている。
シャープ<6753> 127 -4
もみ合いスタート後は売りが優勢。16.3期最終損益は2000億円規模の赤字になる見通しと報じられている。主力の液晶事業の収益が悪化したうえ、生産設備の減損処理などの特別損失が膨らむもよう。また、営業損益も従来予想である100億円の黒字に対して約900億円の赤字になる見通しと。市場コンセンサスでは、営業損益は250億円程度の赤字、最終損益は1100億円程度の赤字であり、想定以上の赤字拡大がインパクトにつながる。
日本エンター<4829> 266 +50
急伸で上昇率トップ。子会社の会津ラボが会津大学との産学連携によって開発したドローン制御技術(ドロネット)を発表、買い材料視される格好になっている。ドロネットは複数のドローンを給電ケーブルで接続したもの。有線給電による長時間稼働、ペイロード加算によって単体ドローンでは運べない重量の荷物を運べるなどの特徴がある。ドローン関連としての位置づけが高まる状況になっている。
IHI<7013> 239 +10
買い優勢。三井不動産に賃貸していた豊洲地区の土地の一部を譲渡すると前日に発表している。帳簿価額2.8億円に対して譲渡価額は200億円、197億円を今期の特別利益に計上する予定と。最終赤字決算というタイミングでの売却益計上をポジティブ視する見方があるほか、あらためて含み資産株としての評価なども高まる格好に。
ブランジスタ<6176>:2773円(前日比-218円)
大幅続落。子会社で開発中のスマートフォンゲームへの期待から前日に一時3405円まで上昇したのち下落に転じた。本日は東証が信用取引に関する臨時措置を実施したこともあり、利益確定売り優勢の展開が続いている。本日売買分から委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)とされている。また、日証金も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る貸借担保金率を30%から50%(同20%)とした。
KTK<3035>:356円(前日比+50円)
一時ストップ高。16年8月期の上期及び通期業績予想の修正と期末配当の増額を発表している。上期営業損益見通しは従来の0.13億円の赤字から0.92億円の黒字(前年同期は0.64億円の赤字)へ、通期見通しは0.81億円の黒字から1.25億円の黒字(前期は0.40億円の赤字)へと引き上げた。製造コスト、調達コストをはじめとした諸経費の削減が寄与する。期末配当予想は1株当たり1.00円から4.00円(前期は無配)に修正した。
アイリッジ<3917>:4925円(前日比+580円)
3日ぶり大幅反発。クレセゾン<8253>が同社発行済株式の約8.7%を追加取得し、同社の既存株主であるDガレージ<4819>を含めた3社の業務連携を強化すると発表している。スマートフォン向けO2Oやブロックチェーンを活用したFinTechソリューションを共同開発する。Dガレージの投資先でブロックチェーン技術を有するBlockstream社との連携も図り、ビットコインに代表される仮想通貨やブロックチェーン技術を積極的に取り込む。
GTS<4584>:3050円(前日比+280円)
大幅続伸。ノーリツ鋼機<7744>のグループ会社であるLaunchpad12が同社株式等に対する公開買付けを開始する予定と発表している。買付価格は1株当たり3000円で、買付期間は4月15日から5月30日までの予定。買付予定数の上限及び下限は設定せず、本公開買付け後も同社株式の上場は維持する方針という。また、同社はLaunchpad12を割当先として新株式81万6327株を発行し、資本業務提携契約を締結する。
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