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エンカレッジ・テクノロジ---主力製品の販売が好調、2016年3月期は5期連続の増収増益を見込む

注目トピックス 日本株
エンカレッジ・テクノロジ<3682>は企業や官公庁の情報システム(基幹業務)運用のセキュリティ対策および内部統制強化をサポートするパッケージソフトウェアの開発・販売・保守を手掛ける。主要製品は、システムへの操作内容を記録してシステム変更時の作業ミスや不正などを容易に監視・分析できるソフトウェア(システム証跡監査ソフト)で、顧客はIT業界、金融業界に多い。システム証跡監査ソフトの分野では先駆者であり、同分野では7割弱の国内シェアを持つ。売上高に占めるフロー型ビジネス(ソフトウェアの販売やコンサルティングなど)と、ストック型ビジネス(保守サービスや常駐サービスなど)の割合がほぼ半分ずつであり、収益構造のバランスも良好である。

2016年3月期の売上高が前期比12.4%増の15.38億円、営業利益が同9.8%増の4.99億円を計画。マイナンバー対応を含む法規制強化に伴うセキュリティ対策見直しなどで主力製品の販売が底堅く推移し、5期連続の増収増益になる見通しである。2月5日に発表した第3四半期累計決算は売上高が前年同期比24.6%増の11.07億円、営業利益が同63.7%増の4.02億円で着地。通期の会社計画に対する営業利益の進捗率は80.6%と高く、最終的に会社計画を上回る可能性がある。

中長期では、クラウドサービス事業による市場創出、既存製品の統合および次世代対応、新製品の開発による価値創造、M&Aによる成長加速などを進め、持続的な成長を目指す。クラウド事業では、大手事業者との提携や地域密着型SI(システムインテグレーター)企業との協業などで、同事業の売上高を全体の3割の規模に引き上げたい考え。また、既存製品の統合などによるコスト削減で、売上高経常利益率30.0%以上の維持も図る。M&Aでは2016年2月29日にソフトウェア開発や開発技術者派遣を手掛けるアクロテック社の買収を発表。今後も相乗効果のある事業の買収を進める方針だ。なお、株主還元については配当性向25.0%(2016年3月期の配当性向は20.0%の予定)を目標としている。




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