【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家「兜町放浪記」氏:株式市場の人気テ−マを吟味する
[16/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2016年3月30日11時に執筆
株式投資の初心者ならずとも歴戦のベテラン投資家でさえも、日々の株式市場で当たり前のように「個別テ−マ株」が人気化することに何の疑問も持たずに、ただ株価の勢いについて行くことがないだろうか。
最近の人気テ−マでいえば「フィンテック」「ブロックチェ−ン」「AI」「IoT」「ビットコイン」「ビックデ−タ」「インバウンド」「自動運転技術」など、数々のテ−マ株物色によりそれに該当すると囁かれる銘柄の株価が2倍・3倍・4倍と、ひと相場演じた例は枚挙に暇が無い。
ジグソ−<3914>、さくらインタ−ネット<3778>、インフォテリア<3853>、ロックオン<3690>、フィスコ<3807>など直近で賑わっている銘柄の多くが「人気テ−マ関連株」としての側面を注目材料と評価した個人投資家の売買で盛り上がる構図になっている。
しかし、市場で賑わう物色テ−マが近い将来、世の中にどうやって活用されるのか?どれほどの利益をもたらすアイデアなのか?夢に終わってしまうような単なる絵空事の世界の話なのか?コストを考慮した実現性はあるのか?といったことを投資家として熟考する時間を省略してしまっていないだろうか。
本文を推敲しているとき偶然に「これか。」と思うことに出くわした。市場でも物色テ−マとして取り上げられることの多い「ビックデ−タ」活用の一例であった。
ネット検索で「花粉症」「インフルエンザ」「お花見スポット」といったイベント事のネット検索数を観察することで、地域ごとに検索数が急増しはじめる点と線をチェックすると、その流行やピ−クの予想を立てるのに役立つらしい。きわめて初歩的な「ビックデ−タ」活用例であるが、なるほど株式市場の物色テ−マが身近なところまですでに及んでいることもあるのかと感心したのである。
自分が売買する株のテ−マについて、実際にその使い道に触れることが出来たとき、小さいながらも感動に似た感覚を得るものだ。損得の結果ばかりに気を取られることなく、自分が惚れ込んだ市場テ−マが未来を変える可能性を信じ、楽しむぐらいのゆとりを持ちたいものである。
【注】本文中にある個別銘柄は推奨株、注目株、売買を勧める目的で紹介する株ではありません。リアルタイムの株式相場に関する見解や、どのような個別銘柄を監視対象としているのかといったことは直接「兜町放浪記」にお立ち寄りいただくことをオススメします。日々アクティブな情報発信に励んでおります。
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執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記
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