メドレックス---ETOREATが承認されれば、テープ剤の市場シェアを獲得する可能性は高い
[16/04/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』4月11日放送において、メドレックス<4586>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
※ラジオで話した内容に若干加筆される場合があります。
Q. 同社の概要からお願いします。
メドレックスは、イオン液体を利用した独自の経皮吸収型製剤技術で創薬事業を行う創薬ベンチャーです。2005 年 8 月に褥瘡・皮膚潰瘍治療剤ヨードコート軟膏を日本にて上市し、 その後はイオン液体を活用した経皮吸収型製剤技術 「ILTS(Ionic Liquid Transdermal System)」 による医薬品の開発に注力し、 米国での上市を目指していくことを基本戦略に事業を進めています。
Q. 事業の詳細をご説明ください。
主に、 既存の経口薬・注射薬の有効成分などを基に、 独自の経皮吸収型製剤技術による貼付薬や塗り薬などの開発を行っています。主要な製剤技術としては、ILTS による経皮吸収型製剤技術、 ナノコロイド を活用した経皮吸収型製剤技術 (NCTS)、 及びマイクロニードルアレイがあります。経皮吸収型製剤の対象領域は疼痛領域が中心となりますが、その他にもアルツハイマーやパーキンソン病、うつ病、多動性障害、過活動膀胱といった領域でも医薬品が上市されており、 同社もこれら領域が開発の対象領域となります。
Q. ビジネスモデルについて教えてください。
ビジネスモデルとしては、開発している医薬品候補製剤を上市していくまでの過程で、 製薬会社等との間で開発・販売・製造に関する契約を締結し、契約一時金や開発の進捗に応じたマイルストーン収益、 及び上市後の製品売上、ロイヤルティ収入を得ていく格好となります。 臨床試験については、自前で行っていくことを基本方針としており、当初は研究開発費用がかかるものの、上市された場合のリターンは大きくなります。
メドレックスの開発パイプラインの動向を見てみると、最も上市に近いエトドラクテープ剤「ETOREAT」は第3相臨床試験の追加試験についてFDAとプロトコルについての協議を進めています。順調に進めば2017年前半の製造販売承認申請、2018年の承認取得が見込まれ、販売提携先である興和からのマイルストーン収入が承認申請時点で10.5億円、承認取得時点で15億円入る予定となっています。
もう1つの有力パイプラインである、オキシコドンテープ剤「MRX−1OXT」は2015年11月より前臨床試験を米国で開始しており、早ければ 16 年末頃より第1相臨床試験に入る予定となっています。
Q. 業績の見通しについてはいかがでしょうか?
16年12月期通期連結業績は、売上高は2900万円(前期比、20.3%減)、営業損失は21.17億円と前期から約2倍に拡大する見通しとなっています。売上高については、開発パイプラインのライセンス契約締結の可能性はあるものの、 現段階での見通しは困難なことから業績予想に織り込んでおらず、「ヨードコート軟膏」 の売上高のみを計画しています。 営業損失が拡大するのは、 研究開発費が前期比 2.6 倍増の 18.78億円と大幅に増加することが要因となっています。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
<WA>
※ラジオで話した内容に若干加筆される場合があります。
Q. 同社の概要からお願いします。
メドレックスは、イオン液体を利用した独自の経皮吸収型製剤技術で創薬事業を行う創薬ベンチャーです。2005 年 8 月に褥瘡・皮膚潰瘍治療剤ヨードコート軟膏を日本にて上市し、 その後はイオン液体を活用した経皮吸収型製剤技術 「ILTS(Ionic Liquid Transdermal System)」 による医薬品の開発に注力し、 米国での上市を目指していくことを基本戦略に事業を進めています。
Q. 事業の詳細をご説明ください。
主に、 既存の経口薬・注射薬の有効成分などを基に、 独自の経皮吸収型製剤技術による貼付薬や塗り薬などの開発を行っています。主要な製剤技術としては、ILTS による経皮吸収型製剤技術、 ナノコロイド を活用した経皮吸収型製剤技術 (NCTS)、 及びマイクロニードルアレイがあります。経皮吸収型製剤の対象領域は疼痛領域が中心となりますが、その他にもアルツハイマーやパーキンソン病、うつ病、多動性障害、過活動膀胱といった領域でも医薬品が上市されており、 同社もこれら領域が開発の対象領域となります。
Q. ビジネスモデルについて教えてください。
ビジネスモデルとしては、開発している医薬品候補製剤を上市していくまでの過程で、 製薬会社等との間で開発・販売・製造に関する契約を締結し、契約一時金や開発の進捗に応じたマイルストーン収益、 及び上市後の製品売上、ロイヤルティ収入を得ていく格好となります。 臨床試験については、自前で行っていくことを基本方針としており、当初は研究開発費用がかかるものの、上市された場合のリターンは大きくなります。
メドレックスの開発パイプラインの動向を見てみると、最も上市に近いエトドラクテープ剤「ETOREAT」は第3相臨床試験の追加試験についてFDAとプロトコルについての協議を進めています。順調に進めば2017年前半の製造販売承認申請、2018年の承認取得が見込まれ、販売提携先である興和からのマイルストーン収入が承認申請時点で10.5億円、承認取得時点で15億円入る予定となっています。
もう1つの有力パイプラインである、オキシコドンテープ剤「MRX−1OXT」は2015年11月より前臨床試験を米国で開始しており、早ければ 16 年末頃より第1相臨床試験に入る予定となっています。
Q. 業績の見通しについてはいかがでしょうか?
16年12月期通期連結業績は、売上高は2900万円(前期比、20.3%減)、営業損失は21.17億円と前期から約2倍に拡大する見通しとなっています。売上高については、開発パイプラインのライセンス契約締結の可能性はあるものの、 現段階での見通しは困難なことから業績予想に織り込んでおらず、「ヨードコート軟膏」 の売上高のみを計画しています。 営業損失が拡大するのは、 研究開発費が前期比 2.6 倍増の 18.78億円と大幅に増加することが要因となっています。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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