【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家虫とり小僧:アベノミクスの恩恵を受けるためにはどうすれば良かったのか?
[16/04/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家、虫とり小僧氏(ブログ:いつか子供に伝えたいお金の話、ツイッター:@mushitori)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2016年4月20日7時に執筆
すでに少し旬を過ぎてしまった気がしないでもない「アベノミクス」ですが、今の日本にはその言葉を知らない大人はいないほどメジャーな言葉になったと思います。
さて、アベノミクスの効果として景気回復がアピールされると同時に、その実感は庶民の生活にまでは波及していない、という声も聞かれます。
一体どういうことなのでしょうか?
私には今の状況が10年ちょっと前(まだ私が投資を始めたばかりの頃)と被って見えて仕方ありません。
私が投資を始めたのは2005年でしたが、たしかその頃も小泉改革の後半戦にさしかかって、景気回復がアピールされていました。「戦後最長の好景気」などとも呼ばれるようになったのに、庶民にはその実感が全く伴わないと言われたものです。
これは当たり前のことですが、世の中には「好景気」の恩恵を受けることができる人とそうでない人の両方がいる、ということなのでしょう。
結局、政策の恩恵をすぐに実感できるのは、ごく一部の業界の人間やお金持ちだけで、多くの普通のサラリーマンには全く関係のない話になってしまうのです。
では、普通のサラリーマンは、絶対にその恩恵を受けることができないのでしょうか?
そんなことはありません。
先ほど私が書いた「お金持ち」とは、単純に現金をたくさん持っている人のことを指したわけではなく、主に株式や不動産を持っている人のことです。
株式や不動産は、お金持ちだけにしか買うことができないわけではありません。今は投資信託などを利用すれば、1万円程度から買う(持つ)ことができる時代です。
普通のサラリーマンであっても仕事を続けながら、好景気の恩恵を受けてお金持ちに近づく手段がないわけではないのです。
私は10年ほど前にそのことに気づき、主にインデックスファンドと呼ばれる投資信託を通じて、日本だけではなく世界中の株式・債券・不動産などに投資を続けてきました。そういう方法で、普通のサラリーマンも簡単に資本家サイドへ回ることが可能なのです。
途中でサブプライムローン問題やそれに続くリーマンショック(世界金融危機)、欧州債務問題、東日本大震災などの影響を受け、一時的には投資資金が大きくマイナスになったこともありましたが、お陰さまでここ数年のアベノミクスの恩恵はしっかりと享受できています。
今のところ、年率平均に換算すると6%くらいのペースで投資した資産は増えています。
さほど大きく儲けたわけではありませんが、それまでの生活ペースを乱すことなく、一ヶ月に数分程度投資に時間を割くだけでそのパフォーマンスなら、個人的には大満足です。
フランスの経済学者トマ・ピケティ氏が述べているように、労働収益よりも資本収益の方が効率的なことは、どうやら事実のようです。だからこそ、現代の資本主義社会では、「投資をしないよりは、しておいた方が効率は良さそうだ」と私は考えています。
ただし、私は仕事やプライベートの時間を投資に侵食されたくはないので、なるべく手間のかからない方法(インデックス投資)を選択しています。
理論に裏付けされた方法で自分なりの投資スタンスを確立できれば、世界経済の成長の分け前くらいはもらえるのです。
短期間で大儲けはできなくとも、それなりのリスクを許容し(個人的には一時的に投資資金が半分以下になるくらいを想定)、いつ暴落に見舞われても大丈夫なように心と金銭面の準備をして、コツコツと投資を続けていこうと思っています。
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執筆者名:虫とり小僧
ブログ名:いつか子供に伝えたいお金の話
ツイッター名:虫とり小僧(@mushitori)
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