健康CP---マルコを子会社化、体型補整下着によるボディメイクでシナジー効果を狙う
[16/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
健康コーポレーション<2928>は28日、マルコ<9980>との間で資本業務提携契約を締結、それに伴う第三者割当増資引受によるマルコの子会社化を決定したと発表。引受け株式数は5500万株、払込金額の総額は27.5億円となっており、純資産88.6億円に対して69%の大幅なディスカウントでのM&Aが実現した。
マルコは、日本で初めてプロポーションを整えるための体型補整下着を完成させ、以来、女性から支持を集めてきた。現在、約49万人の会員を抱えるが業績はさえず、立て直しが急務となっていたなかで、RIZAPを通じてボディメイクメソッドを進化・発展させている同社がマルコの筆頭株主である伊藤忠商事<8001>から紹介を受ける形で今回の子会社化に至った。
今後は、同社のRIZAP及び通信販売で培ってきた広告宣伝による販売力が、マルコが必要としている新規顧客のための効果的なマーケティング活動及び広告宣伝において最大の強みを発揮できるため、マルコの業績回復に大きく貢献することが期待される。また、RIZAPで短期間にコミットした引き締まった体型をマルコの補正下着によって維持できるようになる他、ターゲット層の親和性が高いため多数の相互送客が可能となる。さらには、双方の強みを活かした女性向けのプログラムメソッドを開発し、全国のマルコおよびRIZAP店舗において大々的に展開していくことを検討中としており、極めて高いシナジー効果が見込まれている。
同社グループはM&Aにおいて豊富な実績があり、上場企業では2013年9月にインテリア雑貨を手掛けるイデアインターナショナル<3140>、2014年1月にエンターテイメント事業を展開するSDエンターテイメント<4650>、2015年3月にアパレルのEC事業を手掛ける夢展望<3185>をそれぞれ子会社化しており、グループによる支援のもと、構造改革、ブランド認知向上に取り組んできた。
子会社3社の時価総額は、グループ入り前と比べ、イデアインターナショナルが約25倍、SDエンターテイメントが約7倍、夢展望が約2倍に増加(4月28日終値時点)している。また、RIZAPのブランド力を活かし大幅なディスカウントでのM&Aであったことから、それぞれの含み益は、イデアインターナショナルが22.01億円、SDエンターテイメントが28.67億円、夢展望が16.30億円に達している。一方、今回のマルコにおいては、1株50円で取得していることから、4月28日終値182円時点で算出した含み益はすでに72.6億円となっている。
4月18日にはインテリア雑貨販売をチェーン展開するパスポート<2928>の子会社化を発表し、今回のマルコで上場企業5社目のM&Aとなる。同社はグループ会社の個人投資家拡大にも積極的に取り組んでおり、イデアインターナショナル、SDエンターテイメントはグループ入り後に株主優待制度を導入し、両社ともに株主数が10倍超と大きく増加した。マルコにおいても、RIZAPを中心とした同社グループ各社とのシナジー効果による業績の改善のほか、新たな株主還元策の取り組みなどが期待される。
<TN>
マルコは、日本で初めてプロポーションを整えるための体型補整下着を完成させ、以来、女性から支持を集めてきた。現在、約49万人の会員を抱えるが業績はさえず、立て直しが急務となっていたなかで、RIZAPを通じてボディメイクメソッドを進化・発展させている同社がマルコの筆頭株主である伊藤忠商事<8001>から紹介を受ける形で今回の子会社化に至った。
今後は、同社のRIZAP及び通信販売で培ってきた広告宣伝による販売力が、マルコが必要としている新規顧客のための効果的なマーケティング活動及び広告宣伝において最大の強みを発揮できるため、マルコの業績回復に大きく貢献することが期待される。また、RIZAPで短期間にコミットした引き締まった体型をマルコの補正下着によって維持できるようになる他、ターゲット層の親和性が高いため多数の相互送客が可能となる。さらには、双方の強みを活かした女性向けのプログラムメソッドを開発し、全国のマルコおよびRIZAP店舗において大々的に展開していくことを検討中としており、極めて高いシナジー効果が見込まれている。
同社グループはM&Aにおいて豊富な実績があり、上場企業では2013年9月にインテリア雑貨を手掛けるイデアインターナショナル<3140>、2014年1月にエンターテイメント事業を展開するSDエンターテイメント<4650>、2015年3月にアパレルのEC事業を手掛ける夢展望<3185>をそれぞれ子会社化しており、グループによる支援のもと、構造改革、ブランド認知向上に取り組んできた。
子会社3社の時価総額は、グループ入り前と比べ、イデアインターナショナルが約25倍、SDエンターテイメントが約7倍、夢展望が約2倍に増加(4月28日終値時点)している。また、RIZAPのブランド力を活かし大幅なディスカウントでのM&Aであったことから、それぞれの含み益は、イデアインターナショナルが22.01億円、SDエンターテイメントが28.67億円、夢展望が16.30億円に達している。一方、今回のマルコにおいては、1株50円で取得していることから、4月28日終値182円時点で算出した含み益はすでに72.6億円となっている。
4月18日にはインテリア雑貨販売をチェーン展開するパスポート<2928>の子会社化を発表し、今回のマルコで上場企業5社目のM&Aとなる。同社はグループ会社の個人投資家拡大にも積極的に取り組んでおり、イデアインターナショナル、SDエンターテイメントはグループ入り後に株主優待制度を導入し、両社ともに株主数が10倍超と大きく増加した。マルコにおいても、RIZAPを中心とした同社グループ各社とのシナジー効果による業績の改善のほか、新たな株主還元策の取り組みなどが期待される。
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