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中央化学---原油安も追い風に営業黒字転換、今期50%増益見込む

注目トピックス 日本株
中央化学<7895>は、多種多様なプラスチック食品容器の企画・研究開発・製造・販売までを一貫して自社で対応することができる点を強みとする総合食品容器メーカー。11年10月に三菱商事株式会社の連結子会社となった。当社の製品は、生産地から小売店まで、食に関わる広範な場面で活用されている。

また当社は、日系のプラスチック食品容器メーカーとして、中国全土で展開を行っている点も強みの1つである。1994年7月遼寧省海城市に製造拠点を皮切りに、現在は5つの製造拠点、7販売拠点と1つの統括管理公司を設立している。中国進出にあたり、『日本品質の普及』を柱にすえ、品質にこだわった結果、鉄道やスーパーを始め各分野に製品が採用されている。2010年に開催された上海万博において、中国子会社である上海中央化学有限公司が唯一の容器供給メーカーとして指名を受けるなどの実績も有している。

足元の業績は、16年3月期で売上高が前期比2.6%減の593.97億円となったものの、営業利益・経常利益・当期純利益のいずれもが黒字転換となった。黒字転換の主因は、食品包装容器の基礎原料である原油の価格が、世界的な供給過剰の影響を受けて低水準で推移し、原材料価格が前連結会計年度比で低下したことや、SD製品(同社製品名)などの高付加価値製品の拡販や、関東地区での物流拠点集約による物流効率化、東日本大震災及び東京電力福島第一原発事故の影響で稼働停止していた東北工場の再稼働、中国事業における営業増益基調確保、などである。東北工場再稼働の本格寄与・高付加価値製品の拡販など、今後の見通しのプラス材料も見られる。

17年3月期の連結業績予想は、売上高600億円、営業利益は前期比50%増の12億円、経常利益は前期比66%増の10億円を見込んでいる。




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