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イチネンHD Research Memo(5):2017年3月期業績は全社で2ケタ増収・増益を予想

注目トピックス 日本株
■決算動向

(2) 2017年3月期の見通し

イチネンホールディングス<9619>の2017年3月期の業績は、売上高83,000百万円(前期比10.9%増)、営業利益が6,000百万円(同8.8%増)、経常利益が5,700百万円(同3.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が3,480百万円(同5.5%減)と予想されている。

セグメント別の施策および売上高、営業利益は以下のように計画されている。(注:売上高、営業利益は全社調整前)

□自動車総合サービス事業
リースにおいては、契約車両は依然として小型化傾向にあるが、引続き地方市場および中小口規模の顧客へ新規販売を積極的に行い契約台数および契約残高の上積みを図る。自動車メンテナンス受託では、同社の強みである全国ネットワークを活かしながら契約台数および残高増を目指す。燃料販売では、付加価値の高いサービスを提供することで顧客満足度を高め新規顧客の開拓、販売数量の増加を図る。また仕入価格に連動した販売価格の改定を機動的に行うことで収益性を高めていく方針だ。この結果、セグメント売上高47,021百万円(前期比14.0%増)、営業利益3,759百万円(同12.2%増)を見込んでいる。

□ケミカル事業
引続き専門業界および個人向け商品の販売、高付加価値商品の販売に注力し、一方で商品開発力の強化や品質改善に努める。また中国やASEAN地域での拡販も目指しており、この結果として売上高11,543百万円(同4.3%増)、営業利益1,024百万円(同6.6%減)を計画している。

□パーキング事業
営業力を強化して契約駐車場数の増加を図る。病院や商業施設等に附帯した駐車場にも積極的に取り組み、安定的に連結営業利益の10%を稼ぐ事業に育成する方針。今期は売上高5,225百万円(同8.3%増)、営業利益574百万円(同9.1%増)を計画している。

□機械工具販売事業
取扱いアイテムの拡充およびオリジナル製品の開発を強化して市場シェア拡大を目指す。また海外市場での拡販にも注力する。商品一括仕入機能や物流センター機能の強化により収益性を改善する。その結果、売上高13,338百万円(同12.6%増)、営業利益345百万円(同21.4%増)と予想されている。

□合成樹脂事業
合成樹脂のリサイクル品をベースに販売を強化する。遊技機メーカー向けでは一貫受注体制を構築して新規顧客の拡大を図る。科学計測器、セラミックヒーターでは販売網の強化および新製品の開発力を高める。この結果、今期は売上高6,005百万円(同0.1%増)、営業利益310百万円(同43.7%増)を計画している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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