注目銘柄ダイジェスト(前場):ファストリ、サイバダイン、チエルなど
[16/06/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
田辺三菱薬<4508>:1799円(前日比-65円)
大幅続落。大和証券では投資判断を「3」から「4」に格下げ、目標株価も2200円から1700円に引き下げている。中長期的な収益貢献拡大を期待していたインヴォカナは、競合品での良好な臨床試験成績が明らかになってから伸び悩み傾向に。今回の市場シェア低下によって、多発性硬化症治療剤ジレニアの米国特許満了の19年以降は利益水準低下の可能性が高まったと判断のもよう。
コナミHD<9766>:3870円(前日比-180円)
売り優勢。メリルリンチ日本証券では投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に格下げのもよう。目標株価は3680円を据え置いている。遊戯王アプリ「デュエルリンクス」の利益下振れリスクが大きいこと、メタルギアソリッド5投入一巡によるモメンタムの低下、アプリの自主規制対応に伴う収益悪化懸念などを格下げの背景としている。なお、セクター内ではカプコンへのスイッチを推奨とも。
アダストリア<2685>:3920円(前日比+295円)
大幅続伸。JPモルガン証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げしている。目標株価は3900円から4800円に引き上げへ。新商品・組織戦略が奏功しての優位性は中期的に継続すると予想しているほか、業績実勢が計画や市場予想を上回る可能性のある希少な小売企業であること、バリュエーションの割安感が顕著であることなどを評価引き上げの背景としている。
ファストリ<9983>:29920円(前日比+1740円)
買い優勢。前日に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比5.9%増と2ヶ月連続でのプラス成長、前月の同1.3%増から伸び率は高まる状況となっている。5月のモメンタムは他の衣料品専門店各社と比較しても良好、トレンドの転換なども想定される状況になっているようだ。夏物商品が伸長、客数の落ち込み幅も縮小してきているようだ。
チエル<3933>:5480円(前日比+560円)
大幅に3日続伸。教科書をタブレット端末などに収めた「デジタル教科書」について、文部科学省の専門家会議が2日、20年度から紙の教科書と併用する形で導入するとした中間まとめ案を公表したことが伝わっており、同社など関連銘柄に物色が向かっている。中間まとめ案は小学校で次期学習指導要領が実施される20年度から正式な教科書として導入することが望ましいと指摘しており、当面は部分的にデジタルを使うという。
シンバイオ製薬<4582>:312円(前日比+30円)
急反発。同社が11年に導入した抗がん剤リゴサチブの導入元である米Onconova Therapeutics, Inc.が、6月3日から7日に米シカゴで開催される臨床腫瘍学会年次総会においてリゴサチブの臨床試験に関する2つのポスター・プレゼンテーションを実施するという。タイトルは「リゴサチブとアザシチジン併用療法の作用機序と根拠」及び「再発高リスク骨髄異形成症候群の第III相国際共同試験の設計」で6月6日に発表される予定。
サイバダイン<7779>:2507円(前日比+6円)
3日ぶり反発。福島県が公募した「平成28年度ロボット関連産業基盤強化事業」において、同社が研究開発している「HAL医療用単関節タイプのビッグデータ利活用に向けたデータ集積・管理システムの開発」が補助対象事業として採択され、交付申請することを決定したと発表している。補助事業期間は交付決定後から17年2月末まで、交付申請額は750万円となっている。
フリービット<3843>:858円(前日比+44円)
急反発。16年4月期業績の上方修正を発表している。営業利益見通しは従来の15.00億円から19.09億円(前期は12.44億円)へと引き上げた。「モバイル」「アドテクノロジー」「生活」といった注力領域を中心に事業が好調に推移した。市場では16年4月期営業利益について17億円強との予想が見られ、これを上回る着地となる見込み。なお、連結子会社であるFS<2159>も前期業績を上方修正している。
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