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Iスペース Research Memo(1):新規事業のネイティブ広告や海外事業で収益基盤を固めつつある

注目トピックス 日本株
インタースペース<2122>はアフィリエイト広告を中心としたインターネット広告事業と育児支援サイト「ママスタジアム」を中心としたメディア運営事業を手掛けている。また、インドネシアやタイ、ベトナムなど東南アジアでアフィリエイトサービス事業を立ち上げており、将来の収益柱の1つとして育成中である。

2016年9月期第2四半期累計(2015年10月−2016年3月)の連結業績は、売上高が前年同期比21.6%増の11,077百万円、営業利益が同264%増の404百万円と期初計画を上回る好調な決算となった。主力のアフィリエイトサービスの売上高がeコマース、サービスカテゴリーを中心に2ケタ増と好調に推移したことに加えて、メディア運営事業も前期に実施した構造改革の効果などにより黒字転換したことが要因だ。

2016年9月期の業績予想は、売上高が前期比8.8%増の21,826百万円、営業利益が同72.2%増の600百万円と期初計画を据え置いている。下期に営業利益が上期比で落ち込む格好となるが、これはストアフロントアフィリエイトが携帯電話実質ゼロ円販売禁止の影響を受けて売上が伸び悩む可能性があることや、新規に稼働するシンガポール子会社の費用増などを見込んでいるためだ。ただ、第2四半期までの営業利益の進捗率は67.4%と高く、足元の販売状況も引き続き好調に推移していることから、会社計画を上回る可能性は高いと弊社ではみている。

新規事業として注力中のネイティブ広告や海外事業については着実に収益基盤を固めつつある。ネイティブ広告では、2015年8月にリリースした配信プラットフォームサービス「X-Lift(クロスリフト)」のメディア連携が大手キュレーションメディアを中心に順調に進んでいることから、今後の販売増が期待される。また、海外事業ではタイ、インドネシア、ベトナムで展開しているアフィリエイトサービスが、金融、eコマースカテゴリーを中心に広がりを見せ始めているほか、今下期からはシンガポールを拠点としたアドネットワークサービスも開始する予定となっている。収益化の時期はネイティブ広告が2017年9月期から、海外事業が2018年9月期からとなる見通しだが、いずれも成長ポテンシャルの大きい事業であるだけに、今後の展開が注目される。

■Check Point
・16/9期2Qは期初計画を大きく上回る好決算
・実質無借金経営で財務状況は健全
・中期経営目標として連結売上高250億円、営業利益15億円を掲げる

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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