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DVx Research Memo(1):診療科を限定せず良い商品があれば積極的に仕入販売を行い、収益を拡大していく方針

注目トピックス 日本株
ディーブイエックス<3079>は、循環器疾病分野を中心とした医療機器の販売会社。不整脈事業(販売代理店業)と虚血事業(主に輸入総代理店業)を2本柱とする。不整脈事業の市場シェアは関東圏で40%、全国でも22%とトップで、顧客に対する技術営業サポート力を武器にシェアを拡大している。虚血事業では主に国内に競合品がない高度医療機器を海外で発掘し、独占販売権を持って輸入総代理店となり、医療施設や代理店向けに販売を行っている。

2016年3月期の業績は、売上高が前期比9.5%増の31,372百万円、営業利益が同4.4%増の1,492百万円と過去最高業績を連続で更新した。ペースメーカやアブレーションカテーテルなど不整脈事業の主力商品が、西日本エリアでの顧客開拓が進んだこともあって順調に拡大したほか、虚血事業におけるエキシマレーザ血管形成システムも医療施設への導入が進み好調に推移した。利益面では円安による輸入品の仕入れ価格上昇があったものの、増収効果でカバーして増益を維持した。なお、2015年9月に不整脈事業の営業拠点として沖縄出張所を開設している。

2017年3月期は、売上高が前期比5.8%増の33,200百万円、営業利益が同3.0%増の1,536百万円と増収増益基調が続く見通し。2016年4月からの保険償還価格改定により、2.5%の減収要因となるものの、不整脈事業における営業エリア拡大による販売増や虚血事業におけるエキシマレーザ形成システム関連の販売増で吸収する。なお、為替前提レートは114円/ドルとしており、1円/ドルの円高は16百万円程度の増益要因となる。

中期的な成長戦略としては、不整脈事業におけるシェア拡大、虚血事業における新商品の発掘を進めていくことに加えて、診療科を限定せず良い商品があれば積極的に仕入販売を行い、収益を拡大していく方針となっている。このため国内外の医療関連の学会へも積極的に参加し、新技術を開発しているスタートアップ企業などへの出資も行っていく予定だ。

株主還元策として、同社は従来、配当性向20%を基準としてきたが、2017年3月期より25%に変更した。1株当たり配当金は前期比横ばいの23.0円(配当性向25.2%)となる。同社は上場来、連続増配記録を更新し続けており、今期も業績が計画を上回れば増配する可能性が高いと弊社では見ている。なお、株主優待制度も導入しており、3月末の株主に対して、QUOカードの贈呈を保有株数に応じて実施している(1,000円または2,000円)。

■Check Point
・2007年に上場して以来、連続増収増益で実質増配を続ける
・16/3期は売上高が前期比9.5%増、当期純利益が同40.2%増で着地
・17/3期も売上高、営業利益、経常利益は過去最高業績を更新見込み

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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