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オークファン Research Memo(5):NETSEAの買収効果が嵩上げ要因として働き大幅増収、増益を記録

注目トピックス 日本株
■業績動向

(1) 2016年9月期第2四半期累計(2015年10月−2016年3月)連結業績

オークファン<3674>の2016年9月期第2四半期累計の連結業績は、売上高は前年同期比82.1%増の1,062百万円、営業利益は同162.4%増の205百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同46.8%増の262百万円と大幅な増収・営業増益となり、売上高、営業利益ともに過去最高を記録した。

売上高はプロモーション強化施策、SEO(検索エンジン最適化)対策、eマーケットプレイス各社とのアライアンス強化などのユーザー数増加施策や、スマートフォンユーザーの拡大に向けてプロモーション強化施策、キャリア公式化、オークションの買い手向けサービスのリリースなどを実施した効果が顕在化したことにより、ユニークビジター(UV)数、一般会員数は順調に増加した。2016年3月末時点におけるユニークビジター(UV)数は1,506万UV/月と1,500万を超えたほか、一般会員数も637千人と増加した。

売上高の拡大に伴い売上総利益は前年同期比85.5%増の812百万円となり、2月に実施したプレミアム会員料金改定がプラス寄与したことから、売上総利益率は76.5%となり前年同期比に比べ1.4ポイント上昇した。一方、販管費はNETSEA、エターメントの子会社化の影響などから同68.8%増の607百万円へ拡大したものの、販管費比率は57.2%へ4.5ポイント低下した。この結果、営業利益は大幅増益を確保し、営業利益率は19.3%と5.9ポイント上昇した。なお、親会社株主に帰属する四半期純利益はグランドデザイン株式売却による関係会社株式売却益174百万円とグランドデザインが第三者割当増資を行ったことに伴う持分変動益96百万円を特別利益として計上したことで、経常利益額を上回る水準となった。

売上高を収入別に見ると、ネット広告が前年同期比34.3%減の123百万円へ減少したものの、サービス課金は同144.4%増の717百万円となったほか、マーケティング支援も同117.9%増の221百万円となり、それぞれ順調に増加した。

ネット広告の売上高が減少したのは競争激化が原因であるが、EC(ヤフーオークション)との連携が奏功し、第2四半期までの進捗は社内計画を上回ったもよう。一方、サービス課金の好調は、会員数の増加やスクール事業が好調に推移したことに加えて、2月にプレミアム会員の料金改定を実施したことやNETSEAを子会社化したことがプラス要因として働いたためだ。また、マーケティング支援の拡大は、法人向け課金(エターメントのタテンポガイドの販売)が新たに連結に取り込まれたことに加えて、フリーマーケット事業、法人向けソリューションサービスが好調に推移したことを要因として挙げることができる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )



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