オープンドア Research Memo(4):圧倒的な価格競争力、高いブランド認知力により高収益体制を確立
[16/07/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■強みと事業等のリスク
(1)オープンドア<3926>の強みと競合
強みは、国内トップクラスの商品競争力とそれを背景に構築された高いブランド力を有すること。具体的にみると、「トラベルコちゃん」は、パッケージツアー、ホテル、航空券、ダイナミックパッケージ等ほぼ全てのジャンルをカバー※し、在庫情報に連動した価格比較を実現する。2016年3月末現在で国内外の約300社以上の旅行会社の比較が可能となっており、結果として圧倒的な価格競争力を有する。加えて、空席、空室情報を確認できることも強みとして働いている。
※カバーの状況は、国内ホテル約2万件、海外ホテル約70万件、航空会社約500社、海外ツアー約56万プラン、国内ツアー約30万プランのほか、ほぼすべての良好商品を網羅している。
さらに、その高いブランド認知力により、広告費をほとんどかけずに、主として口コミによりユーザーが増加する構造を確立していることも強みとして挙げられる。このため、広告比率は年々減少する傾向にあり、売上高が増えれば利益率が高まる収益構造となっている。
加えて、先にコメントした通り海外、国内の売上高比率のバランスがとれているため、地域限定のテロや伝染病などの突発的な事象にも柔軟に対応できる構造となっていることも強みと考えられる
メタサーチとして競合企業は、国内企業では株式会社ベンチャーリパブリック(「travel.jp」、200社以上の旅行会社・航空会社)、カカクコム<2371>グループのフォートラベル株式会社(「フォートラベル:4travel.jp」、旅行のクチコミと比較サイト)、リクルートホールディングス<6098>グループの株式会社リクルートライフスタイル(「AB-ROAD.net」、全国約160社超の旅行会社のツアーや航空券、ホテルの徹底比較が可能)などを挙げることができる。一方、海外企業では、独trivago GmbH(「トリバゴ:trivago.jp」、国内外250社以上の旅行サイトが提供する100万軒以上のホテル価格比較サイト)、米TripAdvisor,Inc.(「トリップアドバイザー:tripadvisor.jp」)など。
(2)事業等のリスク
事業リスクは、同社のサービスがインターネットを通じて提供されるため、インターネットの利用やインターネット上の商取引に関する新たな法的規制の導入やその他の予期せぬ要因により、インターネットサイトの運営が困難になるような事態に陥る場合に、業績に多大なマイナスインパクトが発生する可能性がある。加えて、インターネット関連の技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、それに対応した新しい機能の導入が相次いで行われており、同社もこれらの変化に対応するため、プログラムやシステムの更新を進めるとともに、システム部門を中心に人材育成、システムの更新等必要な対策を行っている。しかし、想定外の技術革新があった場合、多額のシステム関連投資が必要になる可能性があるほか、技術革新に適切な対応ができない場合には、サービスの競争力の低下により、業績に多大な影響が出る可能性がある。
また、同社の代表取締役社長である関根大介氏は創業者であり、インターネット関連事業に対する豊富な経験と知見を有しており、事業戦略を主導するなど同社グループの経営及び事業運営において、極めて重要な役割を果たしている。このため、何等かの理由により同氏が業務を継続することが困難になった場合には事業や業績に影響が出る可能性があり、同社の強みの源泉であると同時にリスクでもあると言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
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(1)オープンドア<3926>の強みと競合
強みは、国内トップクラスの商品競争力とそれを背景に構築された高いブランド力を有すること。具体的にみると、「トラベルコちゃん」は、パッケージツアー、ホテル、航空券、ダイナミックパッケージ等ほぼ全てのジャンルをカバー※し、在庫情報に連動した価格比較を実現する。2016年3月末現在で国内外の約300社以上の旅行会社の比較が可能となっており、結果として圧倒的な価格競争力を有する。加えて、空席、空室情報を確認できることも強みとして働いている。
※カバーの状況は、国内ホテル約2万件、海外ホテル約70万件、航空会社約500社、海外ツアー約56万プラン、国内ツアー約30万プランのほか、ほぼすべての良好商品を網羅している。
さらに、その高いブランド認知力により、広告費をほとんどかけずに、主として口コミによりユーザーが増加する構造を確立していることも強みとして挙げられる。このため、広告比率は年々減少する傾向にあり、売上高が増えれば利益率が高まる収益構造となっている。
加えて、先にコメントした通り海外、国内の売上高比率のバランスがとれているため、地域限定のテロや伝染病などの突発的な事象にも柔軟に対応できる構造となっていることも強みと考えられる
メタサーチとして競合企業は、国内企業では株式会社ベンチャーリパブリック(「travel.jp」、200社以上の旅行会社・航空会社)、カカクコム<2371>グループのフォートラベル株式会社(「フォートラベル:4travel.jp」、旅行のクチコミと比較サイト)、リクルートホールディングス<6098>グループの株式会社リクルートライフスタイル(「AB-ROAD.net」、全国約160社超の旅行会社のツアーや航空券、ホテルの徹底比較が可能)などを挙げることができる。一方、海外企業では、独trivago GmbH(「トリバゴ:trivago.jp」、国内外250社以上の旅行サイトが提供する100万軒以上のホテル価格比較サイト)、米TripAdvisor,Inc.(「トリップアドバイザー:tripadvisor.jp」)など。
(2)事業等のリスク
事業リスクは、同社のサービスがインターネットを通じて提供されるため、インターネットの利用やインターネット上の商取引に関する新たな法的規制の導入やその他の予期せぬ要因により、インターネットサイトの運営が困難になるような事態に陥る場合に、業績に多大なマイナスインパクトが発生する可能性がある。加えて、インターネット関連の技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、それに対応した新しい機能の導入が相次いで行われており、同社もこれらの変化に対応するため、プログラムやシステムの更新を進めるとともに、システム部門を中心に人材育成、システムの更新等必要な対策を行っている。しかし、想定外の技術革新があった場合、多額のシステム関連投資が必要になる可能性があるほか、技術革新に適切な対応ができない場合には、サービスの競争力の低下により、業績に多大な影響が出る可能性がある。
また、同社の代表取締役社長である関根大介氏は創業者であり、インターネット関連事業に対する豊富な経験と知見を有しており、事業戦略を主導するなど同社グループの経営及び事業運営において、極めて重要な役割を果たしている。このため、何等かの理由により同氏が業務を継続することが困難になった場合には事業や業績に影響が出る可能性があり、同社の強みの源泉であると同時にリスクでもあると言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
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