注目銘柄ダイジェスト(前場):SOSEI、サイバーダイン、ケネディクスなど
[16/08/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ケネディクス<4321>:465円(前日比+50円)
急伸。一昨日に発表した上半期の決算、並びに自己株式の取得実施を好感する動きに。上半期営業利益は64億円で前年同期比9%増、第1四半期は同48%の大幅減益であったため、4-6月期の収益回復にポジティブなインパクト。また、発行済み株式数の4.5%に当たる1200万株を上限とした自社株買いも実施、取得期間は本日から10月末までとしている。
オリコ<8585>:207円(前日比+12円)
急伸。野村證券が投資判断を新規に「バイ」、目標株価を250円としていることが材料視されている。これまでアナリストの買い推奨が観測されていなかったため、ポジティブなインパクトが強まる形と見られる。野村證券では、優先株の買入消却と普通株配当の復活が視野に入ってきたこと、キャッシング事業の底打ち、利息返還請求件数の減少などを評価材料としている。
森永製菓<2201>:738円(前日比+100円)
ストップ高。一昨日に発表した第1四半期決算が買い材料視されている。営業利益は52.6億円で前年同期比86%増益となり、通期予想は115億円から143億円に上方修正している。上振れ期待は高かったものの、通期の市場コンセンサスは140億円弱の水準であったとみられ、現段階では想定以上の上方修正となる形に。野村證券では目標株価を800円から1000円にまで引き上げへ。
グローバルW<3936>:8080円(前日比-2890円)
3日ぶり大幅反落。16年4-6月期(第1四半期)決算を発表している。売上高は2.50億円、営業利益は0.21億円で着地した。同社は今年4月上場のため前年同期実績の記載がなく、17年3月期の通期業績予想についても未定としている。ただ、16年3月期の通期実績(営業利益2.11億円)対比で今第1四半期は利益水準が低く、ネガティブ視した売りが広がっているようだ。
タツモ<6266>:2424円(前日比+401円)
大幅続伸。16年1-6月期(第2四半期累計)決算と同時に、16年12月期業績予想の上方修正を発表している。第2四半期累計の営業利益は前年同期比2.1倍の6.64億円だった。また、通期営業利益見通しは従来の7.15億円から12.73億円(前期は10.13億円)へと引き上げた。半導体製造装置や液晶カラーフィルター製造装置などのコストダウン活動の成果、海外子会社の売上・利益の増加などが寄与する。
サイバーダイン<7779>:2026円(前日比-41円)
3日ぶり反落。16年4-6月期(第1四半期)決算を発表している。営業損益は3.58億円の赤字(前年同期は3.20億円の赤字)で着地した。「HAL」腰タイプ(介護支援用・作業支援用)等の新製品の稼働台数の大幅増加により、売上高は前年同期比60.4%増の2.71億円だった。一方で、研究開発費も同84.8%増の2.32億円と大幅に増加した。市場では今期黒字化も期待されているだけに、第1四半期の赤字拡大はネガティブ視されているようだ。
SOSEI<4565>:17390円(前日比+720円)
3日続伸。16年4-6月期(第1四半期)決算を発表している。売上収益は150.82億円(前年同期は5.75億円)、営業損益は129.55億円の黒字(同10.54億円の赤字)で着地しており、好感した買いが先行している。ただ、製薬大手アラガンと4月7日に締結した開発・販売提携契約に係る契約一時金125百万ドルの計上が寄与したとみられ、市場では大きなサプライズはないとの見方が聞かれる。
UTグループ<2146>:528円(前日比+80円)
ストップ高。16年4-6月期(第1四半期)決算と同時に、17年3月期上期業績予想の上方修正と自己株式の消却を発表している。第1四半期の営業利益は前年同期比49.8%増の8.06億円だった。また、上期営業利益見通しは従来の9.00億円(同15.6%減)から14.50億円(同36.0%増)へと引き上げた。一部市場予想で第1四半期営業利益は3.5億円程度とみられており、大幅増益での着地はポジティブサプライズとなったようだ。
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