インテリックス Research Memo(6):16/5期は東証1部への上場記念配を含め15円増配の35円
[16/08/12]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■財務状況と株主還元策
(1)財務状況について
インテリックス<8940>の2016年5月末の財務状況を見ると、総資産残高は前期末比4,867百万円増加の32,032百万円となった。流動資産では、収益の拡大と不動産物件の売却が進んだことで現預金が1,720百万円増加したほか、仕入活動を積極的に進めたことにより、たな卸資産が1,956百万円増加した。また、固定資産も長期保有収益物件(オフィスビル等)の増加を主因として1,501百万円増加した。
一方、負債は前期末比4,149百万円増加の23,148百万円となった。仕入資金を目的として有利子負債が3,676百万円増加したことが主因となっている。また、純資産は収益の拡大に伴う利益剰余金の増加により、同718百万円増の8,884百万円となった。
経営指標を見ると、自己資本比率は前期末の30.1%から27.7%に低下した。仕入れを積極的に行い、有利子負債が増加したことが主因だ。同社では自己資本比率に関しては最低でも25%以上を維持していく方針としている。一方、収益性に関しては収益の拡大によってROA、ROE、営業利益率とすべての指標で前期の水準を上回った。2017年5月期は一旦、減益となるため収益性は再び低下するが、中期的には業績の拡大が見込まれるなかで収益性も向上していくことが予想される。
(2)株主還元策
同社は株主還元策として、財務体質の強化と内部留保の充実を図りつつ、業績連動型配当政策の導入を打ち出している。具体的には、目標配当性向(連結ベース)を30%以上としている。2016年5月期の1株当たり配当金は、東証1部への上場記念配3.0円を含めて前期比15.0円増配の35.0円とした。2017年5月期は記念配がはく落することで、32.0円(配当性向35.5%)を予定している。今後、業績が拡大し、配当性向が30%を下回ってくれば増配が期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
(1)財務状況について
インテリックス<8940>の2016年5月末の財務状況を見ると、総資産残高は前期末比4,867百万円増加の32,032百万円となった。流動資産では、収益の拡大と不動産物件の売却が進んだことで現預金が1,720百万円増加したほか、仕入活動を積極的に進めたことにより、たな卸資産が1,956百万円増加した。また、固定資産も長期保有収益物件(オフィスビル等)の増加を主因として1,501百万円増加した。
一方、負債は前期末比4,149百万円増加の23,148百万円となった。仕入資金を目的として有利子負債が3,676百万円増加したことが主因となっている。また、純資産は収益の拡大に伴う利益剰余金の増加により、同718百万円増の8,884百万円となった。
経営指標を見ると、自己資本比率は前期末の30.1%から27.7%に低下した。仕入れを積極的に行い、有利子負債が増加したことが主因だ。同社では自己資本比率に関しては最低でも25%以上を維持していく方針としている。一方、収益性に関しては収益の拡大によってROA、ROE、営業利益率とすべての指標で前期の水準を上回った。2017年5月期は一旦、減益となるため収益性は再び低下するが、中期的には業績の拡大が見込まれるなかで収益性も向上していくことが予想される。
(2)株主還元策
同社は株主還元策として、財務体質の強化と内部留保の充実を図りつつ、業績連動型配当政策の導入を打ち出している。具体的には、目標配当性向(連結ベース)を30%以上としている。2016年5月期の1株当たり配当金は、東証1部への上場記念配3.0円を含めて前期比15.0円増配の35.0円とした。2017年5月期は記念配がはく落することで、32.0円(配当性向35.5%)を予定している。今後、業績が拡大し、配当性向が30%を下回ってくれば増配が期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>