城南進研 Research Memo(1):総合教育企業として順調な展開が続く
[16/08/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
城南進学研究社<4720>は東京・神奈川を地盤とする総合教育企業。大学受験の「城南予備校」から出発し、小学生、乳幼児へと教育サービスを拡大してきた。業態についても予備校、個別指導塾、映像授業、など様々な業態を取りこみ顧客ニーズに対応している。
予備校・学習塾業界は少子化という大きな流れに加えて、大学入試の選考方法の多様化や児童・生徒の嗜好の変化など様々な要因が重なり複雑化してきている。そうしたなかで同社は、1)小回りの利く事業規模、2)それを活かせる経営のフレキシビリティと意思決定の速さ、3)顧客満足度重視の経営哲学、などを武器に増収増益が続いている数少ない企業となっている。
2016年3月期は売上高6,693百万円(前期比8.3%増)、営業利益323百万円(同2.0%増)と増収増益、かつ、中期経営計画の業績計画を上回っての着地となった。2017年3月期についても売上高7,117百万円(同6.3%増)、営業利益460百万円(同42.2%増)と、売上高は6期連続増収、営業利益は4期連続増益を予想している
教育事業セグメントでは、個別指導部門と映像授業部門が目下のけん引役となっている。児童・生徒のニーズに合っていることもあり、新規校の開設と順調な集客が続いている。幼児英語教育のズー・フォニック・アカデミーや幼児教育のくぼたのうけんなども高い人気が継続しているが、質の維持を最優先に、着実な拡大を図っていく方針だ。新規のスポーツ事業セグメントも順調な運営が続いている。
同社が特に注力しているのは英語教育の充実と、ICT(情報通信技術)の教育への活用だ。英語教育では「読む・書く・話す・聞く」の4技能の習得を幼児から大人まで一貫して教育できる体制の構築を目指している。ICTについては、既にいくつかのサービスを提供しているが、今年9月に小中学生向けの新たなeラーニングシステムのリリースが計画されている。スポーツ事業とのシナジーなど潜在成長性は高いと期待され、推移を見守りたい。
■Check Point
・幼児英語教育事業のジー・イー・エヌや留学専門予備校のリンゴ・エル・エル・シーを買収
・演習授業「THE TANREN」が引き続き好調
・17/3期は増収増益を見込む
・2016年9月より、株式売買単位を1,000株から100株へ変更
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<HN>
予備校・学習塾業界は少子化という大きな流れに加えて、大学入試の選考方法の多様化や児童・生徒の嗜好の変化など様々な要因が重なり複雑化してきている。そうしたなかで同社は、1)小回りの利く事業規模、2)それを活かせる経営のフレキシビリティと意思決定の速さ、3)顧客満足度重視の経営哲学、などを武器に増収増益が続いている数少ない企業となっている。
2016年3月期は売上高6,693百万円(前期比8.3%増)、営業利益323百万円(同2.0%増)と増収増益、かつ、中期経営計画の業績計画を上回っての着地となった。2017年3月期についても売上高7,117百万円(同6.3%増)、営業利益460百万円(同42.2%増)と、売上高は6期連続増収、営業利益は4期連続増益を予想している
教育事業セグメントでは、個別指導部門と映像授業部門が目下のけん引役となっている。児童・生徒のニーズに合っていることもあり、新規校の開設と順調な集客が続いている。幼児英語教育のズー・フォニック・アカデミーや幼児教育のくぼたのうけんなども高い人気が継続しているが、質の維持を最優先に、着実な拡大を図っていく方針だ。新規のスポーツ事業セグメントも順調な運営が続いている。
同社が特に注力しているのは英語教育の充実と、ICT(情報通信技術)の教育への活用だ。英語教育では「読む・書く・話す・聞く」の4技能の習得を幼児から大人まで一貫して教育できる体制の構築を目指している。ICTについては、既にいくつかのサービスを提供しているが、今年9月に小中学生向けの新たなeラーニングシステムのリリースが計画されている。スポーツ事業とのシナジーなど潜在成長性は高いと期待され、推移を見守りたい。
■Check Point
・幼児英語教育事業のジー・イー・エヌや留学専門予備校のリンゴ・エル・エル・シーを買収
・演習授業「THE TANREN」が引き続き好調
・17/3期は増収増益を見込む
・2016年9月より、株式売買単位を1,000株から100株へ変更
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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