注目銘柄ダイジェスト(前場):東レ、新日鐵住金、コマツなど
[16/08/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
サカイオーベ<3408>:167円(前日比+14円)
急伸で上昇率2位。東レがスペースX向けに炭素繊維を供給と報じられていることで、炭素繊維の市場拡大期待が一段と高まる状況となり、関連の材料株として短期資金の連想買いが向かう格好になっている。これまでも、東レがボーイングから大量受注したとの報道、独BMWに炭素繊維を供給との報道を受けて急伸してきた経緯がある。
Vテク<7717>:12160円(前日比+100円)
反発。好決算発表を受けていったん上昇後は、目先の出尽し感が強まる状況にもなっていたが、前日には大型受注を発表しており、押し目買いの動きが強まる格好に。海外大手FPDメーカーから検査装置を約60億円で受注と発表している。前期売上実績の約6分の1の水準であり、業績インパクトは大きいといった見方にも。
新日鐵住金<5401>:2041.5円(前日比+105.5円)
大幅反発。ジェフリーズ証券では投資判断を「アンダーパフォーム」から「バイ」に格上げしている。目標株価は1800円から2400円に引き上げているようだ。軟調な第1四半期決算とトヨタとの価格交渉という2つの悪材料が出尽くすことで、投資家の注目は「キレイな」マージンに移っていくとみているもよう。トヨタとの価格交渉は数日以内に決定する見込みと。
コマツ<6301>:2280円(前日比+83.5円)
買い優勢。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1750円から2600円にまで引き上げ。足元で中国の建機稼働時間や建機販売が前年同期比増加へ転じ、鉱山機械や一般建機需要の来期底入れへつながると見ているもよう。18.3期は為替影響を除くベースで12.3期以来の増益となる可能性が高まっていると指摘、市場では今後、利益回復を織り込むスピードが速まる可能性もあるとみているようだ。
東レ<3402>:980.1円(前日比+26.7円)
大幅反発。米宇宙開発ベンチャーのスペースX向けに炭素繊維を長期供給することで基本合意と報じられている。契約は複数年で2000-3000億円規模になる見通しとされ、契約金額のレベルは、現状の炭素繊維事業売上との比較でインパクトも強い。耐久性や軽量性に対する信頼感の高まりにもつながっていくと見られることから、自動車向けなどの市場に対する展開力への期待にもつながる形に。
地盤ネットHD<6072>:304円(前日比+18円)
急反発。子会社の地盤ネットがGPSを使って今いる場所の地盤を点数で表してくれる無料アプリの提供を始めたと一部メディアで紹介されており、材料視されているようだ。知らない土地でも危険度が分かるので、急な大雨に見舞われても災害リスクを減らすことができると説明されている。同社は8月1日よりスマートフォン・タブレット端末対応のウェブサービス「じぶんの地盤アプリ」の提供を開始している。
夢の街創造委<2484>:1720円(前日比+90円)
急反発。16年8月期の期末配当予想と自己株式取得の実施を発表している。従来未定としていた期末配当予想は1株当たり10.00円としている。前期の7.00円から3.00円の増配となる。また、発行済株式総数(自己株式除く)の1.8%に相当する20万株、3.4億円を上限に自己株式取得を実施する。取得期間は8月18日から9月30日まで。
ザイン<6769>:1162円(前日比+134円)
急反発。自動運転車ベンチャーのZMPが主催するZMPフォーラムにプラチナスポンサーとして協賛し、8Mピクセル(8百万画素)60fps(毎秒60フレーム)のカメラの非圧縮映像データをわずか1対のペア線のみでリアルタイム伝送できる超高速伝送技術を紹介すると発表している。自動運転やADAS(先進運転支援システム)、電子ミラーシステム等でカメラの高解像度化が必要となっていくトレンドに対応する。
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