エネクス Research Memo(2):原油価格の低下で前年同期比減収減益となった
[16/08/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■2017年3月期第1四半期決算の概要
伊藤忠エネクス<8133>の2017年3月期第1四半期決算は、売上高222,091百万円(前年同期比22.1%減)、売上収益148,808百万円(同22.1%減)、営業活動に係る利益2,328百万円(同15.6%減)、税引前四半期利益2,324百万円(同11.3%減)、当社株主に帰属する四半期純利益1,077百万円(同19.5%減)と、減収減益で着地した。
2017年3月期第1四半期決算について、計画線の決算内容だったというのが弊社の評価だ。前年同期比で減益となったのは、今第1四半期の原油価格が前年同期水準を下回る水準であったことを考えれば特に不自然ではない。2016年3月期の原油価格の四半期ベースの平均値は、第1四半期が61ドル/バレル、第2四半期が50ドル/バレル、第3四半期が41ドル/バレル、第4四半期が31ドル/バレルという推移だった。それに対して今第1四半期の平均は43ドルであった(価格はいずれもドバイ原油)。またカーライフ事業の営業損失についても、第1四半期という季節性に影響された面もあり、第2四半期以降に十分取り戻しうるとみている。過度な懸念は不要であるというのが弊社の考えだ。
今第1四半期は、原油価格やLPガスのCP(コントラクト・プライス、契約価格のこと)が2016年3月期の期末に大きく下落したことを受けて、業績計画の前提値が低い水準に設定されてのスタートとなった。その後の第1四半期中の価格推移は、原油価格、LPガス価格ともに予算の前提値を上回って推移した。こうした価格面での環境好転は、きちんと業績に反映されたものの、一部の事業では需要量の伸び悩み・縮小が予想を上回り、収益の足を引っ張った。数量動向は価格動向にもまして注意が必要なポイントであると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<TN>
伊藤忠エネクス<8133>の2017年3月期第1四半期決算は、売上高222,091百万円(前年同期比22.1%減)、売上収益148,808百万円(同22.1%減)、営業活動に係る利益2,328百万円(同15.6%減)、税引前四半期利益2,324百万円(同11.3%減)、当社株主に帰属する四半期純利益1,077百万円(同19.5%減)と、減収減益で着地した。
2017年3月期第1四半期決算について、計画線の決算内容だったというのが弊社の評価だ。前年同期比で減益となったのは、今第1四半期の原油価格が前年同期水準を下回る水準であったことを考えれば特に不自然ではない。2016年3月期の原油価格の四半期ベースの平均値は、第1四半期が61ドル/バレル、第2四半期が50ドル/バレル、第3四半期が41ドル/バレル、第4四半期が31ドル/バレルという推移だった。それに対して今第1四半期の平均は43ドルであった(価格はいずれもドバイ原油)。またカーライフ事業の営業損失についても、第1四半期という季節性に影響された面もあり、第2四半期以降に十分取り戻しうるとみている。過度な懸念は不要であるというのが弊社の考えだ。
今第1四半期は、原油価格やLPガスのCP(コントラクト・プライス、契約価格のこと)が2016年3月期の期末に大きく下落したことを受けて、業績計画の前提値が低い水準に設定されてのスタートとなった。その後の第1四半期中の価格推移は、原油価格、LPガス価格ともに予算の前提値を上回って推移した。こうした価格面での環境好転は、きちんと業績に反映されたものの、一部の事業では需要量の伸び悩み・縮小が予想を上回り、収益の足を引っ張った。数量動向は価格動向にもまして注意が必要なポイントであると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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