オーハシテク Research Memo(3):16/3期は4期連続の増収増益を達成
[16/08/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(1) 2016年3月期連結業績について
オーハシテクニカ<7628>の2016年3月期の連結業績は売上高が前期比0.3%増の39,982百万円、営業利益が同12.9%増の4,507百万円、経常利益が同9.6%増の4,576百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.8%増の2,976百万円と4期連続の増収増益となり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益については3期連続で過去最高を更新した。
国内の自動車生産台数が前期比4.2%減の918万台と低調に推移したことで、国内売上高は同7.5%減となったものの、新規受注の獲得や円安効果(1,816百万円の増収要因)によって海外売上高が同9.7%増となったことで若干ながら増収を維持した。また、調達コストや製造原価の改善による売上総利益率の改善、販売体制の見直しや本社管理部門、物流部門の効率化に取り組んだことなどにより、営業利益率は前期比1.3ポイント上昇の11.3%と連結決算開示(1999年3月期)以降で最高水準に達した。
売上高を地域別で見ると、国内は前期比7.5%減の20,129百万円となったが、米州は同10.2%増の10,478百万円、中国が同13.0%増の3,975百万円、アセアンが同5.3%増の3,034百万円、欧州が同8.0%増の2,366百万円とそれぞれ増収となった。中国については、上期は低調だったものの、2015年10月より小型車の減税措置が導入されたことが追い風となり、下期にかけて挽回した。
営業利益の地域別動向を見ると、国内が減収要因により前期比10.0%減の1,833百万円となったが、海外は調達コストや製造原価の改善、円安効果によって総じて増益となった。内訳を見ると、米州は前期比40.2%増の1,368百万円、中国は同14.1%増の576百万円、アセアンは同34.5%増の465百万円、欧州は同55.0%増の324百万円となっている。なお、2015年4月に設立した台湾子会社については開業準備費用などにより13百万円の損失となっている。
(2)財務状況
2016年3月期末の総資産は前期末比403百万円増加の35,295百万円となった。このうち、流動資産は現預金の増加に伴い同1,699百万円増加の28,484百万円に、固定資産は既存資産の減価償却の進行や長期預金の減少に伴い同1,295百万円減少の6,810百万円となった。
一方、負債は支払債務や未払法人税等の減少に伴い、同767百万円減少の10,377百万円となった。また、純資産は自己株式の取得や為替換算調整勘定の減少があったものの、利益剰余金の増加に伴い、同1,171百万円増加の24,917百万円となった。この結果、自己資本比率は2.8ポイント上昇の69.7%となり、財務基盤の拡充が進んだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(1) 2016年3月期連結業績について
オーハシテクニカ<7628>の2016年3月期の連結業績は売上高が前期比0.3%増の39,982百万円、営業利益が同12.9%増の4,507百万円、経常利益が同9.6%増の4,576百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.8%増の2,976百万円と4期連続の増収増益となり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益については3期連続で過去最高を更新した。
国内の自動車生産台数が前期比4.2%減の918万台と低調に推移したことで、国内売上高は同7.5%減となったものの、新規受注の獲得や円安効果(1,816百万円の増収要因)によって海外売上高が同9.7%増となったことで若干ながら増収を維持した。また、調達コストや製造原価の改善による売上総利益率の改善、販売体制の見直しや本社管理部門、物流部門の効率化に取り組んだことなどにより、営業利益率は前期比1.3ポイント上昇の11.3%と連結決算開示(1999年3月期)以降で最高水準に達した。
売上高を地域別で見ると、国内は前期比7.5%減の20,129百万円となったが、米州は同10.2%増の10,478百万円、中国が同13.0%増の3,975百万円、アセアンが同5.3%増の3,034百万円、欧州が同8.0%増の2,366百万円とそれぞれ増収となった。中国については、上期は低調だったものの、2015年10月より小型車の減税措置が導入されたことが追い風となり、下期にかけて挽回した。
営業利益の地域別動向を見ると、国内が減収要因により前期比10.0%減の1,833百万円となったが、海外は調達コストや製造原価の改善、円安効果によって総じて増益となった。内訳を見ると、米州は前期比40.2%増の1,368百万円、中国は同14.1%増の576百万円、アセアンは同34.5%増の465百万円、欧州は同55.0%増の324百万円となっている。なお、2015年4月に設立した台湾子会社については開業準備費用などにより13百万円の損失となっている。
(2)財務状況
2016年3月期末の総資産は前期末比403百万円増加の35,295百万円となった。このうち、流動資産は現預金の増加に伴い同1,699百万円増加の28,484百万円に、固定資産は既存資産の減価償却の進行や長期預金の減少に伴い同1,295百万円減少の6,810百万円となった。
一方、負債は支払債務や未払法人税等の減少に伴い、同767百万円減少の10,377百万円となった。また、純資産は自己株式の取得や為替換算調整勘定の減少があったものの、利益剰余金の増加に伴い、同1,171百万円増加の24,917百万円となった。この結果、自己資本比率は2.8ポイント上昇の69.7%となり、財務基盤の拡充が進んだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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