オーハシテク Research Memo(5):32億円の設備投資を計画
[16/08/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■今後の見通し
(2)設備投資計画
オーハシテクニカ<7628>の2017年3月期の設備投資は3,200百万円を計画している。このうち、国内は子会社のオーハシ技研工業による新工場の建設を含めて2,700百万円、海外は各生産拠点における機械設備や金型投資を中心に500百万円となる。
オーハシ技研工業では、三重県鈴鹿市の鈴鹿中央工業団地内に8,000坪の土地を購入し、第1期工事として2,000坪の工場を2017年春までに竣工する計画となっている。新工場では今後の受注拡大が見込まれるEPS用部品の増産に対応する予定で、既存工場(愛知県東海市)からの生産も段階的に新工場に移管していく計画となっている。まずはトヨタ自動車<7203>向けから供給を開始する予定で、将来的には鈴鹿市に完成車工場を持つホンダ<7267>向けの供給も視野に入れている。2017年3月期における新工場の設備投資額は土地代を含めて2,500百万円となり、生産量としては2022年3月期に年間約6,000トンまで拡大する計画となっている。オーハシ技研工業の売上高は、2016年3月期の32億円から2022年3月期は50億円に拡大する見込みで、大半は新工場による生産増強分となる。
同社は、EPS用部品では独自の冷間鍛造技術※によって複雑な形状のシャフトスリーブやスリーブヨーク、ボルトヨークなどを量産しているが、ここ最近はセレーション(鋸歯状)部など加工が難しく、高精度が要求される部品の受注が増加しており、新工場を設けて事業規模の拡大を図っていく考えだ。
※冷間鍛造…金属を塑性加工する加工方法の一種で、常温下で「鍛造」する加工法を「冷間鍛造」と呼ぶ(高温下で行う鍛造を熱間鍛造と呼ぶ)。冷間鍛造のメリットは加工時間が短く、一体加工も可能となり、歩留まりの向上や部品点数の削減によるコストの大幅な削減が可能なことにある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(2)設備投資計画
オーハシテクニカ<7628>の2017年3月期の設備投資は3,200百万円を計画している。このうち、国内は子会社のオーハシ技研工業による新工場の建設を含めて2,700百万円、海外は各生産拠点における機械設備や金型投資を中心に500百万円となる。
オーハシ技研工業では、三重県鈴鹿市の鈴鹿中央工業団地内に8,000坪の土地を購入し、第1期工事として2,000坪の工場を2017年春までに竣工する計画となっている。新工場では今後の受注拡大が見込まれるEPS用部品の増産に対応する予定で、既存工場(愛知県東海市)からの生産も段階的に新工場に移管していく計画となっている。まずはトヨタ自動車<7203>向けから供給を開始する予定で、将来的には鈴鹿市に完成車工場を持つホンダ<7267>向けの供給も視野に入れている。2017年3月期における新工場の設備投資額は土地代を含めて2,500百万円となり、生産量としては2022年3月期に年間約6,000トンまで拡大する計画となっている。オーハシ技研工業の売上高は、2016年3月期の32億円から2022年3月期は50億円に拡大する見込みで、大半は新工場による生産増強分となる。
同社は、EPS用部品では独自の冷間鍛造技術※によって複雑な形状のシャフトスリーブやスリーブヨーク、ボルトヨークなどを量産しているが、ここ最近はセレーション(鋸歯状)部など加工が難しく、高精度が要求される部品の受注が増加しており、新工場を設けて事業規模の拡大を図っていく考えだ。
※冷間鍛造…金属を塑性加工する加工方法の一種で、常温下で「鍛造」する加工法を「冷間鍛造」と呼ぶ(高温下で行う鍛造を熱間鍛造と呼ぶ)。冷間鍛造のメリットは加工時間が短く、一体加工も可能となり、歩留まりの向上や部品点数の削減によるコストの大幅な削減が可能なことにある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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