システムディ<3804>---Value & Volume Businessが順調に推移、16/10期は増収増益を見込む
[16/08/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』8月29日放送において、システムディ<3804>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
事業概要
システムディ<3804>は業種特化型の業務支援ソフトウェアメーカー。私立学校法人向けトータル校務支援システムやスポーツジム向けの会員管理・運営システムなどを中核に業容を拡大してきている。
事業領域という切り口では、公共分野(公会計、公教育)が当面の成長エンジンとして期待される。公会計では行政側のスケジュール変更の影響を受けてはいるが、同社製品の高い競争力には揺るぎはなく、今後、収益の急成長が期待される。公教育でもクラウドサービスという特色を生かして市町村レベルの教育委員会を攻略することで、高収益事業へと転換していくことが期待されている。
中長期シナリオ
同社の中長期シナリオは明快。同社は創業以来、中規模事業者向けに業種特化型パッケージソフトを開発・販売することで成長してきた。今後の成長戦略は、既存分野・既存顧客における更新需要等による成長に加えて、大規模事業者と小規模事業者の両翼に事業対象を拡大していくというものだ。ポイントは、対象とする事業者のニーズに応じてカスタムメイドやクラウドサービスを使い分けていく点。
中期経営計画の概要と成長シナリオ
システムディは現在、2014年10月期からの3ヶ年中期経営計画に取り組んでおり、2016年10月期はその最終年度に当たる。これまで、企業規模やIT投資に対する資金量などの観点での中間層(中規模事業者)を対象に、業種特化型の業務支援のパッケージソフトウェア・システムを開発・販売することで成長してきた。そうした中間層の両側には、IT投資に対する資金的余裕度が高く、かつ、より高度なニーズを抱える大規模事業者と、反対に資金力が乏しい小規模事業者が存在している。同社が掲げる「V&VBusiness」戦略とは、従来からのターゲット顧客である中間層に加えて、両側の大規模事業者と小規模事業者をもターゲット顧客として取り込み、成長へとつなげようというものだ。大規模事業者との取引は、数は多くないが1件当たりの金額が大きいことに着目してValueBusinessと称し、小規模事業者との取引はクラウドをベースとするため1社当たりの金額は小さいが、顧客数は膨大であるためVolumeBusinessと称している。
中期経営計画の計数目標と進捗状況
2014年10月期は、売上高及び各利益項目が期初予想を上回って着地した。2015年10月期は、売上高、各利益項目が全般に期初予想に対して未達となった。この理由は、システムディの成長エンジンと期待されていた公会計ソリューション事業において、収益計上のタイミングが後ずれしたためだ。同社は10月決算だが顧客である自治体側は3月が年度末であることが背景にあり、過度に懸念する必要はないとみられる。
より注目しているのはストック収入の金額と売上高全体に占める割合だ。ストック収入とは、月次利用料などの形で定期的に入るタイプの収入であり、顧客数やソフトウエアの累計販売数などが積み上がるほど増加する性格を有する収入だ。ストック収入の比率が高まると収益の安定性の増大につながると言える。クラウドサービスの開始以前は、販売した業務支援パッケージソフト・システムに対する保守・サポート収入がストック収入の中心だった。しかしクラウドサービス開始以後は、クラウドサービスの月次収入がストック収入に加わり、ストック収入の金額と割合は徐々に拡大してきている。
2016年10月期第2四半期のストック収入は522百万円(前年同期比14.7%増)で、全売上高に対する割合は34.8%に達した。システムディは期初の時点で2016年10月期通期のストック収入を682百万円(前期比7.8%増)と予想していたが、そのペースを大きく上回っている。このことは、「V&VBusiness」の中のVolumeビジネス、すなわち小規模事業者向けのクラウドサービスの販売が順調に推移ししていることを示す。
足元の業績
2016年10月期第2四半期決算は、売上高1,500百万円(前年同期比3.4%増)、営業利益130百万円(同37.8%減)、経常利益126百万円(同38.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益(以下、「四半期純利益」)81百万円(同37.5%減)と増収減益で着地した。
計画対比では、売上高は期初予想比301百万円(16.7%)未達となったが、営業利益以
下は計画の線での着地となった。売上高が未達となった原因は、学園ソリューション事業において、一部の案件の計上が下期にずれ込んだことだ。売上が未達にもかかわらず利益が計画どおりだったのは、利益率の高い案件を積み上げたことが原因だ。学園ソリューション事業の期ずれは顧客側の事情によるものであり、同事業を含め、今第2四半期は全事業部門にわたって順調に進捗しているもようだ。
株価動向
7/5高値655円をピークに調整が続いていたが、580円処をボトムに緩やかなリバウンドを見せてきている。一目均衡表では雲の中での推移が続いているが、今後雲がねじれを起こしてくるため、雲突破が意識されてくる。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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事業概要
システムディ<3804>は業種特化型の業務支援ソフトウェアメーカー。私立学校法人向けトータル校務支援システムやスポーツジム向けの会員管理・運営システムなどを中核に業容を拡大してきている。
事業領域という切り口では、公共分野(公会計、公教育)が当面の成長エンジンとして期待される。公会計では行政側のスケジュール変更の影響を受けてはいるが、同社製品の高い競争力には揺るぎはなく、今後、収益の急成長が期待される。公教育でもクラウドサービスという特色を生かして市町村レベルの教育委員会を攻略することで、高収益事業へと転換していくことが期待されている。
中長期シナリオ
同社の中長期シナリオは明快。同社は創業以来、中規模事業者向けに業種特化型パッケージソフトを開発・販売することで成長してきた。今後の成長戦略は、既存分野・既存顧客における更新需要等による成長に加えて、大規模事業者と小規模事業者の両翼に事業対象を拡大していくというものだ。ポイントは、対象とする事業者のニーズに応じてカスタムメイドやクラウドサービスを使い分けていく点。
中期経営計画の概要と成長シナリオ
システムディは現在、2014年10月期からの3ヶ年中期経営計画に取り組んでおり、2016年10月期はその最終年度に当たる。これまで、企業規模やIT投資に対する資金量などの観点での中間層(中規模事業者)を対象に、業種特化型の業務支援のパッケージソフトウェア・システムを開発・販売することで成長してきた。そうした中間層の両側には、IT投資に対する資金的余裕度が高く、かつ、より高度なニーズを抱える大規模事業者と、反対に資金力が乏しい小規模事業者が存在している。同社が掲げる「V&VBusiness」戦略とは、従来からのターゲット顧客である中間層に加えて、両側の大規模事業者と小規模事業者をもターゲット顧客として取り込み、成長へとつなげようというものだ。大規模事業者との取引は、数は多くないが1件当たりの金額が大きいことに着目してValueBusinessと称し、小規模事業者との取引はクラウドをベースとするため1社当たりの金額は小さいが、顧客数は膨大であるためVolumeBusinessと称している。
中期経営計画の計数目標と進捗状況
2014年10月期は、売上高及び各利益項目が期初予想を上回って着地した。2015年10月期は、売上高、各利益項目が全般に期初予想に対して未達となった。この理由は、システムディの成長エンジンと期待されていた公会計ソリューション事業において、収益計上のタイミングが後ずれしたためだ。同社は10月決算だが顧客である自治体側は3月が年度末であることが背景にあり、過度に懸念する必要はないとみられる。
より注目しているのはストック収入の金額と売上高全体に占める割合だ。ストック収入とは、月次利用料などの形で定期的に入るタイプの収入であり、顧客数やソフトウエアの累計販売数などが積み上がるほど増加する性格を有する収入だ。ストック収入の比率が高まると収益の安定性の増大につながると言える。クラウドサービスの開始以前は、販売した業務支援パッケージソフト・システムに対する保守・サポート収入がストック収入の中心だった。しかしクラウドサービス開始以後は、クラウドサービスの月次収入がストック収入に加わり、ストック収入の金額と割合は徐々に拡大してきている。
2016年10月期第2四半期のストック収入は522百万円(前年同期比14.7%増)で、全売上高に対する割合は34.8%に達した。システムディは期初の時点で2016年10月期通期のストック収入を682百万円(前期比7.8%増)と予想していたが、そのペースを大きく上回っている。このことは、「V&VBusiness」の中のVolumeビジネス、すなわち小規模事業者向けのクラウドサービスの販売が順調に推移ししていることを示す。
足元の業績
2016年10月期第2四半期決算は、売上高1,500百万円(前年同期比3.4%増)、営業利益130百万円(同37.8%減)、経常利益126百万円(同38.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益(以下、「四半期純利益」)81百万円(同37.5%減)と増収減益で着地した。
計画対比では、売上高は期初予想比301百万円(16.7%)未達となったが、営業利益以
下は計画の線での着地となった。売上高が未達となった原因は、学園ソリューション事業において、一部の案件の計上が下期にずれ込んだことだ。売上が未達にもかかわらず利益が計画どおりだったのは、利益率の高い案件を積み上げたことが原因だ。学園ソリューション事業の期ずれは顧客側の事情によるものであり、同事業を含め、今第2四半期は全事業部門にわたって順調に進捗しているもようだ。
株価動向
7/5高値655円をピークに調整が続いていたが、580円処をボトムに緩やかなリバウンドを見せてきている。一目均衡表では雲の中での推移が続いているが、今後雲がねじれを起こしてくるため、雲突破が意識されてくる。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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