サイバネット Research Memo(6):カナダの開発子会社の大型OEM案件の前倒し受注で計画比上ぶれ
[16/08/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(2) 2016年12月期第2四半期累計の連結業績
サイバネットシステム<4312>の2016年12月期第2四半期累計(1月−6月)の連結業績は、売上高が前年同期比6.9%増の8,958百万円、営業利益は同44.4%増の907百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同67.4%増の503百万円と増収、2ケタ営業増益となった。
増収を確保したのは、国内では光学設計分野やモデルベース開発エンジニアリングサービス及びセキュリティ関連ソリューションが好調に推移したことに加えて、海外ではカナダの開発子会社を筆頭に、中国、台湾の販売子会社が好調に推移したことが要因。売上原価は、売上拡大に加えて採用拡大による人件費増加などにより前年同期比5.9%増の5,028百万円へ増加したものの、カナダの開発子会社が利益率の高い大型OEM案件を受注した効果により売上総利益率は前年同期の43.3%から43.9%へ0.6ポイント上昇した。一方、販管費は採用拡大による人件費増で同0.8%増の3,022百万円となった。これらの結果、営業利益は大幅増益となり、営業利益率は10.1%と前年同期の7.5%から2.6ポイント上昇した。
単独売上高をユーザー業種別に見ると、機械・精密機器、輸送用機器、その他製造業が好調に推移した。なお、中期経営計画で同社が注力している業種である輸送用機器向けの売上高は、第2四半期(4月−6月)は前年同期にあったライセンス受注の反動減で伸び悩んでいるように映るものの、第2四半期累計ではMBDエンジニリングサービスの受注増大などにより前年同期比14.4%増の836百万円(売上構成比は前年同期の10.5%から11.3%へ上昇)となり、順調に拡大する格好となっている。
一方、会社計画(売上高8,842百万円、営業利益595百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益300百万円)対比で見ると、売上高はカナダの開発子会社で大型OEM案件を前倒しで受注したことなどにより計画を116百万円上回った。また、営業利益が計画を312百万円上回ったのは、国内において利益率の高いCAEソリューションに比べ、利益率が低いITソリューションの売上高が拡大し原価率が想定以上になるマイナス要因があったものの、1)カナダの開発子会社の大型案件の前倒し受注による利益増、2)採用が計画に比べ若干遅れたことに伴う人件費の減少に加えて、広告宣伝費など費用の一部が第3四半期以降へ後ズレした、??などが上ぶれ要因とした働いたことによる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
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(2) 2016年12月期第2四半期累計の連結業績
サイバネットシステム<4312>の2016年12月期第2四半期累計(1月−6月)の連結業績は、売上高が前年同期比6.9%増の8,958百万円、営業利益は同44.4%増の907百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同67.4%増の503百万円と増収、2ケタ営業増益となった。
増収を確保したのは、国内では光学設計分野やモデルベース開発エンジニアリングサービス及びセキュリティ関連ソリューションが好調に推移したことに加えて、海外ではカナダの開発子会社を筆頭に、中国、台湾の販売子会社が好調に推移したことが要因。売上原価は、売上拡大に加えて採用拡大による人件費増加などにより前年同期比5.9%増の5,028百万円へ増加したものの、カナダの開発子会社が利益率の高い大型OEM案件を受注した効果により売上総利益率は前年同期の43.3%から43.9%へ0.6ポイント上昇した。一方、販管費は採用拡大による人件費増で同0.8%増の3,022百万円となった。これらの結果、営業利益は大幅増益となり、営業利益率は10.1%と前年同期の7.5%から2.6ポイント上昇した。
単独売上高をユーザー業種別に見ると、機械・精密機器、輸送用機器、その他製造業が好調に推移した。なお、中期経営計画で同社が注力している業種である輸送用機器向けの売上高は、第2四半期(4月−6月)は前年同期にあったライセンス受注の反動減で伸び悩んでいるように映るものの、第2四半期累計ではMBDエンジニリングサービスの受注増大などにより前年同期比14.4%増の836百万円(売上構成比は前年同期の10.5%から11.3%へ上昇)となり、順調に拡大する格好となっている。
一方、会社計画(売上高8,842百万円、営業利益595百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益300百万円)対比で見ると、売上高はカナダの開発子会社で大型OEM案件を前倒しで受注したことなどにより計画を116百万円上回った。また、営業利益が計画を312百万円上回ったのは、国内において利益率の高いCAEソリューションに比べ、利益率が低いITソリューションの売上高が拡大し原価率が想定以上になるマイナス要因があったものの、1)カナダの開発子会社の大型案件の前倒し受注による利益増、2)採用が計画に比べ若干遅れたことに伴う人件費の減少に加えて、広告宣伝費など費用の一部が第3四半期以降へ後ズレした、??などが上ぶれ要因とした働いたことによる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
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