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NVC Research Memo(1):4期連続増収見込み、3期連続経常増益見込みと好調持続

注目トピックス 日本株
ネットワークバリューコンポネンツ<3394>は、コンピュータネットワーク関連製品の輸入、販売、システム設計などの導入サービス、システム監視・管理、保守、メンテナンスなどの運用サービスといった、コンピュータネットワークに関するサービス全般を手掛けている。1990年の設立当初は海外のネットワーク製品の代理店業務が中心だったが、徐々に取扱機器を増やし、サービス内容を販売から導入、運用へと広げ、事業領域をネットワークからセキュリティ、クラウドと広げることで業績を伸ばし、2005年には東証マザーズ上場、2016年には東証2部への市場変更を果たしている。

2016年7月に発表された2016年12月期第2四半期決算は、大型案件が下期にずれ込んだことで前期比減収となった。しかし、ネットワーク関連製品の販売・システム構築等を行うネットワークソリューション事業の伸びが顕著で、通期では増収を見込み、2013年12月期以降の増収が継続する見通しである。また、経常利益は前年同期比倍増、通期でも増益見込みで、2014年12月期以降の増益が継続する見通しであり、業績好調を維持している。

同社の事業上の強みは3点あり、1点目は世界の最先端技術を他社に先駆け開拓する目利き力、2点目は見つけてきた多彩な製品・技術を活用し顧客の多様なニーズを満たすポートフォリオ(構成力)、そして3点目はこれらの実現に欠かせない技術力と人材力である。さらに同社の場合、機器販売に加えて、ライセンス収入、保守サービス等の付帯売上や、運用サービスの拡大も見込める積み上げ型の収益構造を持っており、安定的な収益確保が可能ということも強みである。

2009年12月期以降、利益剰余金がマイナスで無配が続いていたが、近年は業績好調で利益剰余金は改善してきていた。そして、2016年12月期1Qには資本準備金の取崩しにより利益剰余金のマイナスを補填し、さらに2016年12月期2Qの黒字により利益剰余金はプラスに転じた。

■Check Point
・海外の最先端のネットワーク製品を他社に先駆け日本に導入・販売
・ネットワークソリューション事業が好調で増収増益の勢い持続
・ネットワーク製品に関する目利き力、ポートフォリオ(構成力)、技術力・人材力に加え、収益構造にも強みあり

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)



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