注目銘柄ダイジェスト(前場):メガバンク、東芝、さが美など
[16/09/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
松屋<8237>:696円(前日比-36円)
大幅続落。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の11億円から2.5億円に、通期では27億円から11億円に下方修正。通期では前期比59%の大幅減益となる見通しに。インバウンド消費の伸び悩みが下振れの背景、とりわけ高額消費の落ち込みが響いたもよう。第1四半期も大幅減益であったが、想定以上の収益回復の遅れが意識される形にも。
さが美<8201>:157円(前日比+50円)
連日のストップ高。現在、投資ファンドのアスパラントグループによるTOB実施中であるが、前日にはニューホライズンキャピタルが対抗的な買収を提案と報じられている。アスパラントのTOB価格56円に対してニューホライズンでは70円での買収を提案。現値はTOB価格を大きく上回る株価水準となっているが、今後の買収価格引き上げ合戦への発展などを思惑視する動きが優勢に。
大日住薬<4506>:1965円(前日比+97円)
急伸スタートで一時は年初来高値を更新。2017年度にガンの再発や転移の原因とされる「がん幹細胞」を治療する新薬を発売すると報じられている。日米で最終的な臨床試験を進めているが、承認取得の際には大型新薬になる見通しと。ラツーダ特許切れ後の成長ドライバーと従来から位置づけられているが、ADHD薬の良好な試験結果が伝わった後だけに、今後の展開に対する期待感がより高まる。
東芝<6502>:323.3円(前日比+12.6円)
買い優勢。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も360円から420円に引き上げている。不適切会計処理を端緒とした抜本的な企業再編・改革後の収益改善に目途が付きつつあること、NAND事業が収益ドライバーとなる可能性が高いこと、新経営陣が企業体質改善・構造改革を着実に進捗させていることなどを評価ししているもよう。
メガバンク
総じて売り優勢。昨日も黒田日銀総裁講演を受けて、引けにかけて軟化していたが、本日はドイツ銀行の株価急落が売り材料視されている。メルケル首相がドイツ銀行に対する政府支援の可能性を排除したと報じられたことで、ドイツ銀は7.5%安と急落している。ドイツ銀行の株安がきっかけとなって、欧米株式市場では金融株が売り込まれており、東京市場にもこうした流れが波及へ。
太洋工業<6663>:480円(前日比+72円)
ストップ高買い気配。東レ<3402>とNTT<9432>が生体情報を取得できる繊維を使った「スマート衣料」で医療分野に参入すると一部メディアで報じられており、同社の刺激材料となっているようだ。同社は今年2月、FPC(フレキシブルプリント配線板)製造において、一般に市販されている化学繊維製テキスタイル(布)上に金属回路を形成する技術を開発したと発表している。スマートウェア用途での採用を想定しているという。
SOLHD<6636>:214円(前日比+9円)
反発。スーパーソルガムの栽培支援策として、メキシコ国立農畜産林業研究所(INIFAP)より栽培マニュアルとして登録されることが決定したと発表している。同国におけるスーパーソルガムの実証試験栽培の結果、農畜水産農村開発食糧省(SAGARPA)のヘスス・アロヨ・ガルシア天然繊維・バイオ燃料局長より指示を受けた、SAGARPAの研究機関であるINIFAPより高い評価が得られ、公式に認められた形となる。
3Dマトリック<7777>:686円(前日比+12円)
急反発。一時717円まで上昇する場面があった。ヨーロッパ連結子会社の3-D Matrix Europe SAS.がDISTRIMEDICAL S.A.Sとの間で、吸収性局所止血材「PuraStat」のコロンビア国内における販売提携に関して販売権許諾契約を締結したと発表している。Distrimedical社のネットワークを通じてコロンビア国内の医療機関へ販売を行う。今期中の製品販売の開始を目指しているという。
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