MDV Research Memo(1):2017年12月期より投資回収フェーズに移行
[16/09/27]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
メディカル・データ・ビジョン<3902>は、医療や健康分野のICT化を推進し、情報の高度活用を図ることで、生活者のメリット創出に貢献することを目指している。事業内容は、各種システムの提供を通じて医療・健康データを集積する「データネットワークサービス」と、集積したデータを活用する「データ利活用サービス」に分かれる。
急性期入院医療を行うDPC病院に対し、同社のDPCデータ分析パッケージソフト「EVE」は2016年6月末で768病院に導入されており、市場シェアは約45%になる。経営支援システム「Medical Code」の購入件数は193となり、成長著しい。全国統一形式で入力される患者臨床DPCデータを蓄積した同社の医療ビッグデータは、2016年8月末時点で1,557万人と日本最大規模となる。これらのデータを、製薬会社等に利活用できる形で提供している。また、個別の要望に応じてデータ分析をするアドホック調査サービスの成長が著しい。OTC医薬品会社や食品会社、保険会社へ顧客層が拡大している。
2016年12月期から2017年12月期にかけて、新たに電子カルテ情報をベースとする診療データベース構築やデータ利活用サービスの拡販のため、先行的に人員増加をしている。DPCデータに比べ、電子カルテ情報は検査を含むすべての診療情報を網羅する上、リアルタイム性に優れ、データの価値をより高める。既存の電子カルテシステムと連携するアドオンソフトを開発し、大手電子カルテシステムベンダーの(株)シーエスアイ(以下、CSI)と業務提携したことにより、同社のデジタル健康ソリューションの市場浸透を加速させる。
投資フェーズの増収率を30%、売上高経常利益率10%を目処に経営しているが、2017年12月期以降の投資回収フェーズでは売上高経常利益率が2倍となることも視野に入ってくるだろう。
■Check Point
・投資回収フェーズでは売上高経常利益率が2倍に改善も
・MDVの大規模診療データベースは日本最大規模の1,557万人に達する
・電子カルテ情報を取り込み、唯一無二の存在に
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
<HN>
急性期入院医療を行うDPC病院に対し、同社のDPCデータ分析パッケージソフト「EVE」は2016年6月末で768病院に導入されており、市場シェアは約45%になる。経営支援システム「Medical Code」の購入件数は193となり、成長著しい。全国統一形式で入力される患者臨床DPCデータを蓄積した同社の医療ビッグデータは、2016年8月末時点で1,557万人と日本最大規模となる。これらのデータを、製薬会社等に利活用できる形で提供している。また、個別の要望に応じてデータ分析をするアドホック調査サービスの成長が著しい。OTC医薬品会社や食品会社、保険会社へ顧客層が拡大している。
2016年12月期から2017年12月期にかけて、新たに電子カルテ情報をベースとする診療データベース構築やデータ利活用サービスの拡販のため、先行的に人員増加をしている。DPCデータに比べ、電子カルテ情報は検査を含むすべての診療情報を網羅する上、リアルタイム性に優れ、データの価値をより高める。既存の電子カルテシステムと連携するアドオンソフトを開発し、大手電子カルテシステムベンダーの(株)シーエスアイ(以下、CSI)と業務提携したことにより、同社のデジタル健康ソリューションの市場浸透を加速させる。
投資フェーズの増収率を30%、売上高経常利益率10%を目処に経営しているが、2017年12月期以降の投資回収フェーズでは売上高経常利益率が2倍となることも視野に入ってくるだろう。
■Check Point
・投資回収フェーズでは売上高経常利益率が2倍に改善も
・MDVの大規模診療データベースは日本最大規模の1,557万人に達する
・電子カルテ情報を取り込み、唯一無二の存在に
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
<HN>