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ハウスコム---3社で産学共同によるAIカンバセーションエンジンの開発をスタート

注目トピックス 日本株
ハウスコム<3275>は28日、話し手の感情をくみ取る実践的な「AIカンバセーションエンジン」の開発をスタートすると発表した。

今回の開発は、ビットエー(東京都港区)、データセクション<3905>とともに、慶應義塾大学理工学部情報工学科萩原研究室と共同で行うもの。「誰でもサーバー上で仮想人格を構築して対話できるサービス」に展開することを想定したもので、人工知能が話し手の感情をくみ取る実践的な対話型人工知能サービスの開発を目指す。将来的な展開としては、ユーザーサポート業務の自動化やコミュニケーションロボットへの搭載等における活用、そして顧客との継続的なエンゲージメントの構築に役立つ仕組みづくりへの応用も期待できるとしている。当初は、ユーザーと継続的な対話をする仮想人格をつくりだす機能を用いて、ペットの仮想人格をユーザー自身が作成してチャット上での対話を楽しむことのできる「仮称:A.I. PET(アイペット)」を作る予定とのこと。

不動産賃貸分野では、インターネットを活用した部屋探しの普及とともに、利用者の行動様式が急速に変化してきている。同社はそうした利用者の動向に対応し、昨年から先進技術やインターネットを活用した新サービスを積極的に導入。個人毎に設定される「マイボックス」ではチャット形式でスピーディーなやり取りを実現し、Web来店予約システムやオンライン内見システムも導入済みだ。人工知能分野で定評のあるイタンジ(東京都港区)との共同開発により、2月には人工知能を用いた物件検索サービスを開始、7月には物件に関する問い合わせに人工知能が回答するAIチャットを導入してきた。今回の新規開発もそうした新技術への取り組みの一環といえよう。

ハウスコムは関東地方・東海地方を中心に直営店155店舗を運営する不動産賃貸仲介サービス会社。2016年3月期は営業収益が前期比7.4%増の93.06億円、営業利益が同49.8%増の8.08億円、経常利益が同19.4%増の10.78億円、当期純利益が同32.3%増の6.30億円となり、3期連続の増収増益であった。また、中期経営計画では2019年3月期には営業収益109.9億円を目指している。人工知能を活用した新サービスを導入してきたなかで更に新しい開発に取り組むなど、「不動産テック」という技術革新の新しい波が訪れている不動産業界の中で、インターネットやAI技術を活用したサービスに先進的に取り組んでいる。




<TN>

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