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C&GSYS Research Memo(5):国内CAD/CAM販売が牽引し増収増益へ

注目トピックス 日本株
■決算動向

(2) 2016年12月期の通期業績見通し

C&Gシステムズ<6633>では2016年12月期の連結通期業績を、売上高4,400百万円(前期比2.0%増)、営業利益460百万円(同0.8%増)、経常利益500百万円(同2.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益320百万円(同3.0%増)と予想しており、これは期初の予想と変わっていない。セグメント別売上高は、CAD/CAMシステム等事業が3,650百万円(同2.5%増)、金型製造事業が750百万円(同0.2%減)と予想している。

事業環境の見通しとしては、国内では円高が顧客の収益に影響し、設備投資意欲が抑制されることが一部懸念されるが、自動車産業を中心に堅調に推移するものとみている。一方で海外市場では、北米の自動車産業は好調に推移すると予想されるものの、中国の成長鈍化、韓国の内需冷え込み、タイの政情不安による自動車関連(生産・販売・輸出等)の動向が懸念される。このような環境下、同社ではそれぞれの分野で以下のような主要施策を掲げ実行していく方針だが、これらは下記に述べる中長期の事業方針の一環でもある。

a)国内CAD/CAMシステム事業の取り組み
1)保守更新率の維持・向上
国内市場においては高い保守更新率の維持・向上を図る。保守未加入ユーザーへの復帰提案活動を継続することで2015年12月期に92%であった国内保守更新率を限りなく100%へ近づける。

2)政府補助金採択ユーザーに対する受注活動と刈り取り
政府補助金採択ユーザーに対して積極的に営業活動を展開し確実に受注を取る。

3)主力CAMシステムのオプション販売強化
主力のCAMシステムにおいては、製品販売だけでなく既存ユーザーに対してのオプション販売を強化する。

b)海外CAD/CAMシステム事業の取り組み
1)生産財メーカー・販売店等との協業による新規開拓継続
現地の生産財メーカーや販売店等と協力し、ローカルの販売会社を積極的に開拓、これにより顧客基盤を広げる。

2)インターナショナルスタッフ育成による戦力増強化
現地顧客に対応出来るローカルスタッフを育成・強化する。これにより日本人スタッフを含めて海外市場全体での戦力を強化する。

3)フランチャイズ化に向けた活動を開始
中長期事業計画として今後の海外展開は下記に述べるようにフランチャイズ化を積極的に進める計画だ。そのための活動をこの下半期から開始する。

c)OEM事業/新規事業の取り組み
1)国内外のOEM先の開拓・開発を継続
既存のOEM先に加え、切削CAM系/研削CAM系/放電CAM系などの分野で、新しいOEM先を開拓する。

2)次世代に向けた新規事業の推進
経済産業省のサポートインダストリー事業により開発された「AM-CAM(Additive Manufacturing CAM:加法的製造向けCAM)(詳細後述)」の研究開発を継続・強化する。第1弾として11月の日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に試作品を展示予定。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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