注目銘柄ダイジェスト(前場):国際帝石、竹内製、チェンジなど
[16/09/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
静岡銀行<8355>:830円(前日比+24円)
反発。前日に上半期業績予想の下方修正を発表、純利益は従来予想の230億円から140億円、前年同期比24%減益に減額している。持分法適用会社に係るのれん相当額の一括費用処理が業績下振れの背景。一方、発行済み株式数の1.62%に当たる1000万株を上限とした自己株式の取得を発表、取得期間は10月3日から11月18日までとしている。需給改善期待を高める動きが優勢に。
三菱商事<8058>:2266円(前日比+74.5円)
大幅続伸。前日にはゴールドマン・サックス証券が投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も1900円から2550円に引き上げている。原料炭価格見通しの大幅な引き上げを背景に業績予想を上方修正している。ただ、OPEC非公式会議を控えるなかで警戒感も先行、ポジティブ反応は限定的にとどまっていた。本日は原油減産合意を受けて、あらためて評価の動きが高まる形に。
トクヤマ<4043>:423円(前日比+60円)
急伸で上昇率トップ。マレーシア子会社の譲渡を発表、韓国のOCIに9800万ドルで売却するようだ。これまで品質トラブルや市況悪化の影響で十分な稼動が出来ず、経営の悪化を招くことになっていた。クレディ・スイス証券では投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上げ、中期的にも需給環境は厳しい中、収益変動リスクの低減につながると評価。
竹内製<6432>:1674円(前日比+178円)
大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は上半期が76億円から97.6億円に、通期では123億円から130億円に上方修正へ。建設機械販売の上振れに加えて、為替相場も想定より円安で推移したもよう。上半期の市場コンセンサスは80億円程度であったとみられる。通期予想は依然として保守的、一段の上振れ余地は大きいとの見方も優勢のようだ。
国際帝石<1605>:915円(前日比+57.7円)
大幅反発。OPEC非公式会合で予想外の減産合意が成立、原油市況が5%超の急騰となっている。原油市況の上昇がストレートにメリットとなる同社に関心が高まる展開へ。業種別では鉱業や石油株が総じて買われているほか、総合商社やプラントメーカーなどにも原油高を手掛かりに資金が流入する形となっている。
チェンジ<3962>:3780円(前日比+700円)
ストップ高。9月27日にマザーズ市場へ新規上場し、上場2日目に公開価格1200円の約2.5倍となる2999円で初値を付けた。同社は、モビリティ、IoTビッグデータ、クラウド、セキュリティなどのテクノロジーを活用したサービス及びIT人材育成のための研修を提供している。事業内容のテーマ性が注目されているほか、同日上場したシルバーエッグ<3961>が連日でストップ高を付けていることも刺激材料となっているようだ。
データHR<3628>:1284円(前日比+84円)
急伸。バイタルKSK<3151>と東北エリアにおける保険者(市町村、協会けんぽ、企業健保など)向けデータヘルス事業の推進のため業務提携すると発表している。同社は広島県呉市におけるデータヘルス事業の受託で効果を挙げ、全国の市町村へ向けてレセプト・健診情報等のデータ分析及び糖尿病重症化予防事業などの保健事業を支援するサービスの展開を図っている。バイタルKSKは東北エリアに強い営業基盤を持つ。
ULSグループ<3798>:1033円(買い気配)
ストップ高買い気配。同社及び連結子会社のウルシステムズがQUOINEとの間で業務・資本提携契約を締結すると発表している。QUOINEが9月30日に実施予定の第三者割当増資について、110万米ドルを上限に同社が引き受ける。QUOINEは仮想通貨取引プラットフォームを提供している。本業務提携により、ブロックチェーン技術を活用した仮想通貨取引や新たな金融商品・サービスの展開が大きく加速されるという。
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