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ハウスドゥ Research Memo(9):2016年6月期の経常利益は前期比2.3倍

注目トピックス 日本株
■業績動向

(1) 2016年6月期 業績

ハウスドゥ<3457>の2016年6月期の業績は、売上高、利益ともに過去最高を更新した。売上高が前期比18.5%増の17,275百万円、営業利益が同107.0%増の1,277百万円、経常利益が同130.4%増の1,182百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同109.9%増の741百万円となった。主力のフランチャイズ事業は順調に加盟店数を伸長した。不動産売買事業は、件数、取扱高ともに大幅に増加した。ハウス・リースバック事業は、将来の利益を生む取扱件数、保有ストックともに大幅に増加させた。不動産流通事業と住宅・リフォーム事業は利益率を向上させた。日銀の金融緩和策を背景に、不動産市場の活況が追い風となった。

a)連結貸借対照表
2016年6月期末の総資産は、12,895百万円と前期末比4,693百万円増加した。流動資産は、現金及び預金とたな卸資産が増加したことで、同1,803百万円増えた。販売用不動産の仕入れを強化した。有形固定資産は在庫物件の売却と新規の仕入れが順調に進んだ。固定資産は、ハウス・リースバックの案件増加に伴い同2,889百万円増えた。負債は10,725百万円、同3,963百万円増加した。有利子負債は8,009百万円と同3,363百万円の増加となった。その結果、自己資本比率は前期末比0.8ポイント減の16.8%に低下し、目標とする20%以上には達しなかった。

経営の総合指標となるROE(自己資本当期純利益率)は前期の34.9%から41.1%へ、ROA(総資産経常利益率)は同7.1%から11.2%へ良化した。とくにROEは、財務レバレッジが前期7.14倍から5.85倍への低下した以上に、売上高当期純利益率の上昇(同2.4%→4.3%)が著しかった。

b)連結要約キャッシュ・フロー計算書
2016年6月期末の現金及び現金同等物は、前期末比992百万円増の1,990百万円となった。営業活動によるキャッシュ・フローは、大幅な増益と預かり保証金の増加により1,430百万円の収入となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、ハウス・リースバックの物件取得による支出もあり3,789百万円の支出となった。財務活動によるキャッシュ・フローは、長短借入金の増加により3,351百万円の収入となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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