注目銘柄ダイジェスト(前場):メガバンク、富士通ゼネ、ストライクなど
[16/09/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ニチユ三菱<7105>:673円(前日比+32円)
大幅に7日続伸。同じ三菱重工業グループであるユニキャリアを完全子会社化すると発表している。現在の保有比率は35%であり、追加取得額は約768億円となるもよう。ユニキャリアの前期営業利益は60億円弱の水準であり、業容拡大につながっていく格好に。また、今後のシナジー効果の示現などにも期待がかかることになる。なお、取得資金は三菱重工からの借入で賄う予定。
ソフバンテク<4726>:3135円(前日比+330円)
連日の急伸。前日に英ARM傘下企業とパートナー契約を締結と発表している。契約締結によって、同社が提供する組込みOS、電子認証とその他IoT向けのセキュリティ、アプリケーションの開発、及びビッグデータ分析などの技術と、ARM mbedプラットフォームを連携させたIoTビジネスの開発を目指すとしている。業容拡大へ直結するとの期待が先行しているようだ。
富士通ゼネ<6755>:2184円(前日比+41円)
買い優勢。野村證券では投資判断を「バイ」、目標株価を2700円として新規カバレッジを開始している。空調機器の市場拡大を追い風に、中期的な業績拡大ポテンシャルが高いと評価している。グローバルな販売網を有していることで、拡大余地の大きい北米やインドの市場成長を取り込むことが可能とみている。今後は、M&Aや株主還元の強化などにも注目できると指摘。
スター精密<7718>:1264円(前日比+21円)
逆行高。前日の引け後に上半期の決算を発表、実績営業利益は従来計画を上回る着地となったが、通期予想は45億円から33億円に下方修正している。想定以上の下振れであるが、円高ユーロ安の進行で、下振れ自体は想定線であった。発行済み株式数の2.62%を上限とする自社株買いも発表していることで、短期的な悪材料出尽しと受け止められる格好にも。
メガバンク
売り先行。ドイツ銀行の一部顧客が同行へのエクスポージャーを減らしていると一部で報じられ、ドイツ銀行はNY市場で大きく下げる展開になっている。米金融株などにも悪影響が波及する形となっており、東京市場の金融関連株にも警戒感が先行する格好に。なお、シティグループ証券では、銀行セクター判断、並びにメガバンク各行の投資判断を中立に引き上げているが、好反応は限定的に。
ストライク<6196>:8050円(前日比+350円)
大幅続伸。16年8月期決算を発表している。営業利益は前期比46.1%増の7.96億円となり、従来予想(6.14億円)を上回って着地した。17年8月期の通期業績については、営業利益で前期比3.1%増の8.21億円との見通しを示している。また、前期末配当を従来予想の1株当たり27.00円から35.00円に増額したほか、11月30日を基準日として1株につき3株の割合で株式分割を実施すると発表しており、材料視されている。
SE H&I<9478>:267円(前日比+17円)
一時ストップ高。TDK<6762>がリチウムイオン電池の大容量化技術を持つ米ベンチャーのZeptor社に出資したと一部メディアで報じられており、同様にZeptor社へ出資しているSE H&Iでも材料視されているようだ。TDKとZeptor社は共同でロボットや医療機器などの電池を開発するもよう。Zeptor社は09年に米インテル出身の3人の技術者が立ち上げた企業で、リチウムイオン電池の負極材に関する新規技術を持つという。
ニューフレア<6256>:5350円(前日比+450円)
急伸。17年3月期の上期(16年4-9月)業績予想を上方修正している。営業利益見通しは従来の58.00億円から84.00億円(前年同期は83.09億円)へと引き上げた。一部の保守・サービス売上が下期へずれたものの、電子ビームマスク描画装置本体の売上が下期から前倒しとなった。通期業績については従来予想を据え置いている。市場コンセンサスで上期営業利益は70億円程度とみられていた。
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