カイオム Research Memo(8):研究開発費や営業費などの費用が先行的にかかっているため、期間損失は継続
[16/09/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■財務状況と新株予約権の発行について
カイオム・バイオサイエンス<4583>の2016年6月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比564百万円減少の4,354百万円となった。主な変動要因は、現預金・有価証券が同423百万円減少したほか、投資有価証券評価損の計上や有形固定資産の減少を主因に固定資産が同156百万円減少した。
一方、負債は有利子負債の減少を主因として、前期末比36百万円減少の317百万円となった。また、純資産は四半期純損失の計上による利益剰余金の減少に伴い、同527百万円減少の4,036百万円となった。
現状はADLib®システムの技術改良やリード抗体の導出に向けた研究開発費や営業費などの費用が先行的にかかっているため、期間損失が継続する状況が続いている。また、今後はパイプラインの価値向上と導出に向けて、独自で初期臨床段階までの開発を行う方針とし、また、新規パイプラインの創製及び導入、ADLib®システムの価値向上のためのM&Aなどの投資も積極的に進めていくこと等により資金需要の増加が見込まれることから、9月に第3者割当(メリルリンチ日本証券)による新株予約権を発行した。当初の行使価額は519円で、下限行使価額を312円に設定している。当初の行使価額で100%行使されたとすれば2,894百万円を調達できることになる(行使期間は2016年9月16日−2018年9月18日、株式希薄化率は約25%)。
調達資金の使途としては、「LIV-1205」の臨床試験準備から初期臨床段階までの開発費用で1,300百万円(2017年1月−2019年12月)、新規パイプラインの創製及び導入で300百万円(2016年12月−2018年12月)、ADLib®システムの価値を高めていくための高度な技術やシーズを有する企業への出資やM&Aで残りの1,294百万円(2016年10月−2018年12月)となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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カイオム・バイオサイエンス<4583>の2016年6月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比564百万円減少の4,354百万円となった。主な変動要因は、現預金・有価証券が同423百万円減少したほか、投資有価証券評価損の計上や有形固定資産の減少を主因に固定資産が同156百万円減少した。
一方、負債は有利子負債の減少を主因として、前期末比36百万円減少の317百万円となった。また、純資産は四半期純損失の計上による利益剰余金の減少に伴い、同527百万円減少の4,036百万円となった。
現状はADLib®システムの技術改良やリード抗体の導出に向けた研究開発費や営業費などの費用が先行的にかかっているため、期間損失が継続する状況が続いている。また、今後はパイプラインの価値向上と導出に向けて、独自で初期臨床段階までの開発を行う方針とし、また、新規パイプラインの創製及び導入、ADLib®システムの価値向上のためのM&Aなどの投資も積極的に進めていくこと等により資金需要の増加が見込まれることから、9月に第3者割当(メリルリンチ日本証券)による新株予約権を発行した。当初の行使価額は519円で、下限行使価額を312円に設定している。当初の行使価額で100%行使されたとすれば2,894百万円を調達できることになる(行使期間は2016年9月16日−2018年9月18日、株式希薄化率は約25%)。
調達資金の使途としては、「LIV-1205」の臨床試験準備から初期臨床段階までの開発費用で1,300百万円(2017年1月−2019年12月)、新規パイプラインの創製及び導入で300百万円(2016年12月−2018年12月)、ADLib®システムの価値を高めていくための高度な技術やシーズを有する企業への出資やM&Aで残りの1,294百万円(2016年10月−2018年12月)となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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