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三井智映子と始める資産運用入門(番外編):ついにJR九州が新規上場!

注目トピックス 日本株

こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子です。

九州旅客鉄道(JR九州)<3938>が、ついに株式市場に上場します。JRグループが株式市場に登場するのはなんと19年ぶり。JR東日本<9020>が1993年10月26日、JR西日本<9021>が1996年10月8日、JR東海<9022>が1997年10月8日に上場したので、JRグループでは4社目の上場となります。

1987年4月1日に創業し、鉄道事業で新幹線1路線を含む計22路線を運営しているJR九州ですが、外部売上高における運輸サービスの割合は前期実績で47%と、半分にも届きません。不動産事業や建設、駅ビルの管理や運営、流通、外食、シニア事業など、多角的な事業で収益を上げている企業なのです。JR九州と子会社41社、関連会社4社で構成されており、九州全土で事業を展開しています。

新規上場までのスケジュールは、
仮条件:2,400円〜2,600円
公開株式数:公募株売出160,000,000株
ブックビルディング:10月7日(金)〜10月14日(金)
公開価格決定:10月17日(月)
申込株数単位:100株以上100株単位
申込期間:10月18日(火)〜10月21日(金)
上場予定日:東京証券取引所10月25日(火)、福岡証券取引所10月26日(水)
となっています。

すでに上場している3社は初値と現値を比べると大きく値上がりしていることから、JR九州にも期待がかかりそうです。

目論見書に記載された想定売出価格での今期予想配当利回りは1.53%で、年換算では約3%と安定した配当利回りになる予定。また株主優待制度も発表しており、鉄道運賃やホテルの宿泊料金の割引をしてもらえる株主優待券も人気が出そうです。配当優待利回りが魅力的だと、長期保有目的の投資家も購入を検討するのではないでしょうか。加えて熊本地震の復興支援や「九州ふっこう割」での観光客の増加も追い風となりそうです。

公開規模は4000億円前後となっており、昨年上場した日本郵政<6178>の6930億円や、ゆうちょ銀行<7182>の5980億円に次ぐ大型上場となります。今年後半の目玉となる大型IPOといえますね。公開規模が大きいことで公募割れする可能性もありますが、公開価格を上回るしっかりした初値形成になると予想します。

問題は株を買えるかどうかですよね。IPOは多くの場合、抽選で決まり、人気が高いと当選しにくいのも確かです。では、どうやったらIPOに当選する可能性が上がるのでしょうか?

一番いいのは、主幹事証券会社に申し込むことです。通常、主幹事証券会社には一番多くのIPO株式数が割り当てられます。とは言っても、主幹事証券会社は案件によってさまざまですから、全部の証券会社に口座を作るのはわずらわしいですよね。

次の案としてIPOを取り扱う幹事証券会社に申し込むことになる訳ですが、初めてIPO投資をしようという方には、資金力がある大口投資家が優先されることが多い大手証券会社ではなく、ネット証券の利用をおすすめします。

ネット証券の中で2015年のIPOの取り扱い案件数が最も多かったのはSBI証券、次いでマネックス証券でした。なかでもSBI証券は主幹事を務めることもあるため、純粋にIPOの当選チャンスが大きいと言えそうです。また取り扱い案件数が多いということは、それだけIPOに関する情報が充実しているということです。さらには、IPOに落選した時に「IPOチャレンジポイント」というポイントが貯まるのも大きなメリット。個人客への配分予定数量の30%は抽選結果で落選した申込の中からIPOチャレンジポイント数の多い順番に配分されるため、地道にIPOチャレンジポイントを貯めていけば数年に一度はS級IPOに当選することもできるのです。コツコツ貯めた努力が報われるというのはいいですよね。狙いすましてIPOをゲットできるチャンスもあるので、これを機に株式投資を始めるのも面白いのではないでしょうか?


三井智映子と始める「資産運用入門」は資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。

フィスコリサーチレポーター三井智映子



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